米中貿易対立が再燃するとの懸念が高まり、リスク回避のドル売りが優勢となった

【米国】英消費者物価指数が市場予想を下回ったことで、ポンド売りが優勢となった

為替(2025年10月23日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY   151.96(円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.1610(米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   176.43円)
ポンド円          GBP/JPY   202.96(円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.3355(米ドル)

 
10月22日のニューヨーク外国為替市場は、英消費者物価指数(予想:3.7%、結果:3.5%)が予想を下回ると、BOEの利下げ期待が高まりポンドドルが急落した。それに伴いドル買いが優勢となった。ただ米政権は「米国製ソフトウェアを搭載した製品の対中輸出規制を検討」との一部報道が伝わると、米中貿易対立激化懸念が再燃し、リスク回避のドル売りが優勢となった。
 
米ドル円は、円売りドル買いが先行し152.04円まで上値を伸ばし、日通し高値を更新したものの、前日高値の152.17円が目先のレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。また一部報道により米中貿易対立の高まりが懸念され、リスク回避の円買いが優勢となり151.50円まで下押した。
 
ユーロドルは、BOEの利下げ期待が高まりポンドドルが急落したことを受けて22時前には1.1577ドルまで売られ日通し安値を更新したものの、米中貿易対立激化懸念が高まるとドル売りが優勢となり、一転して買戻しが優勢となると、1.1622ドルまで上値を伸ばした。
 
株式
NYダウ平均       USD   46,590.40               -334.33(-0.71%)
NASDAQ総合    USD   22,741.60               -210.71(-0.91%)
S&P 500             USD    6,699.41                  -35.93(-0.53%)

株式市場は、「米政権が米国製ソフトウェアを搭載した製品の対中輸出規制を検討」との一部報道が伝わると貿易問題をめぐる米中対立への警戒感が再燃し、売りが強まりNYダウ平均は一時460ドル超下落した。
 
債券・商品先物
米国債10年                              3.951%     (-0.014)
NY原油(WTI)     USD/バレル   59.11         (+4.25%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   4,116.6     (-0.52%)
 

【日本】堅調な日経平均株価の動きを見て、円売りが優勢となった

 
為替(17時)
10月22日の東京外国為替市場は、日経平均株価で売りが先行したことで全般で円買いが先行したが、日経平均株価が下げ渋りプラス圏を回復すると徐々に円売りが優勢となった。なお、片山財務相は「責任ある積極財政の下で経済再生と財政健全化の両立を図る」「財政規律が必要ないという議論は一度もしたことがない」との見解を示した。
 
米ドル円は、日経平均株価が売り優勢で始まったことや、高市トレードの巻き戻しが意識されたことで151.48円まで売られた。もっともその後は日経平均株価が下げ幅を縮小した事に伴って下げ渋り、15時過ぎには151.95円まで買い戻された。
 
ユーロドルは、じり高に推移し1.1615ドルまで上値を伸ばしたものの、欧州勢参入後には米10年債利回りが3.97%台まで上昇したことを受けてドル買いが優勢となり1.1599ドルまで売られた。
 
ユーロ円は、ドル円と同じく日経平均株価で売りが先行したことを受けて175.84円まで下押したものの、売り一巡後はユーロドルの上昇の影響も受け買戻しが優勢となり176.37円まで上値を伸ばした。ただ、その後はドル円が伸び悩むと176.01円まで売り戻された。
 
債券
日本国債10年   1.640%     (-0.019)
 

【市場主要イベント】
23日 加 小売売上高
24日 日 消費者物価指数
   米 消費者物価指数
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