【米国】28日からの重要イベントを控えて、様子見ムードが強まった
為替(2025年10月28日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 152.88(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1645(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 178.00円)
ポンド円 GBP/JPY 203.86(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3334(米ドル)
10月27日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りが低下したことを受けて全般でドル売りが優勢となった。また28日以降に高市首相とトランプ大統領による対面での会談が控えていることや、日米政策金利の発表を控えていることで様子見ムードが強かった。「米アマゾン・ドット・コムは最大3万人の人員削減をする計画」との一部報道で米雇用情勢の悪化が警戒された面もあった。
米ドル円は、28日以降に日米首脳会談やFOMC結果公表・日銀金融政策決定会合などの重要イベントが控えていることで、ポジション調整目的の円買い・ドル売りが先行し152.56円まで下押した。ただ、前週末安値の152.30円が目先のサポートとして意識されると買い戻され153.19円まで上昇した。
ユーロドルは、米ドル円で調整のドル売りが出たことでユーロドルでもドル売りが優勢となり、1.1651ドルまで上昇した。その後は調整の売りが出たが限定的で、米10年債利回りの低下を手掛かりに再び上昇すると1.1652ドルまで上値を伸ばし日通し高値を更新した。
株式
NYダウ平均 USD 47,544.58 +337.47(+0.71%)
NASDAQ総合 USD 23,636.09 +431.22(+1.85%)
S&P 500 USD 6,875.15 +84.47(+1.24%)
株式市場は、ベッセント財務長官が11月1日に発動を予定していた100%の対中関税をめぐり、「米中首脳会談で回避される見通しだ」「代わりにちゅうごくがレアアース輸出規制の実施を1年間延期する見通し」との見方が広がったことで、米中貿易対立懸念が後退し株買いが優勢となった。
債券・商品先物
米国債10年 3.983% (-0.020)
NY原油(WTI) USD/バレル 61.15 (+0.13%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,997.0 (-3.14%)
【日本】日経平均株価は史上最高値を更新し、5万円台で取引を終えた
為替(17時)
10月27日の東京外国為替市場は、中国がレアアース輸出規制を延期することを発表し、米政府も対中関税引き上げを延期したことで、米中貿易対立激化懸念が後退した。また高市首相の積極財政政策への期待から日本株に買いが入ったことで、日経平均株価は5万円台を突破し史上最高値を更新した。
米ドル円は、週末に米中貿易対立への懸念が後退した事を背景に全般で円売りが先行し153.17円まで上昇した。もっとも10日高値が目先のレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。ただ、日経平均株価が史上最高値を更新したこともあり14時台には153.25円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、ドル円でドル売りが優勢となると10時過ぎには1.1647ドルまで上値を伸ばした。買い一巡後には米10年債利回りが上昇したことも重しとなり売りが優勢となった。買戻しも限定的で17時過ぎには1.1617ドルまで下押した。
ユーロ円は、米中貿易対立懸念が後退した事で上昇したドル円につれて、178.14円まで上値を伸ばし、ユーロ導入以来の高値となった。その後調整の売りが入るも、日経平均株価が史上最高値を更新した事を受けて再度円売り・ユーロ買いが強まったが、178.05円までにとどまった。
債券
日本国債10年 1.668% (+0.006)
【市場主要イベント】
28日 米 リッチモンド連銀製造業指数
29日 加 カナダ銀行政策金利
米 FOMC政策金利発表
30日 日 日銀金融政策決定会合
独 7-9月期国内総生産
ユーロ 7-9月期国内総生産
米 7-9月期国内総生産
ユーロ ECB政策金利
31日 ユーロ 消費者物価指数
米 PCEデフレーター
加 月次国内総生産