【米国】米10年債利回りが4.07%台まで上昇したことで、全般でドル買いが優勢となった
為替(2025年10月30日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 152.74(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1600(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 177.16円)
ポンド円 GBP/JPY 201.53(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3193(米ドル)
10月29日のニューヨーク外国為替市場は、米FOMCでは政策金利を3.75-4.00%まで引き下げることを決定した。声明では「米経済活動が緩やかなペースで拡大している」ことを示唆した。またパウエルFRB議長はFOMC後の記者会見で12月の利下げについて「既定路線というにはほど遠い」と発言したことで、今後の利下げ期待が後退し全般でドル買いが優勢となった。
米ドル円は、152円を挟んでもみ合う展開が続いた。FOMC結果公表では政策金利を市場予想通りの3.75ー4.00%に引き下げることを決定した。パウエルFRB議長はFOMC後の記者会見で12月の利下げについて「既定路線というにはほど遠い」などと発言した。これにより追加の利下げ期待は後退し米10年債利回りが上昇したことでドル買いが優勢となり、153.06円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、FOMC結果公表を控えて調整のユーロ買いドル売りが先行し、1.1665ドルまで上値を伸ばしたが、前日高値の1.1669ドルが目先のレジスタンスとして意識されると失速した。またパウエルFRB議長の発言を受けて、米追加利下げ期待が後退し全般でドル買いが優勢となると、1.1577ドルまで下値を拡大した。
株式
NYダウ平均 USD 47,706.36 +161.78(+0.34%)
NASDAQ総合 USD 23,828.19 +192.10(+0.81%)
S&P 500 USD 6,890.88 +15.73(+0.22%)
株式市場は、好決算を発表したキャタピラーが11%超上昇し1銘柄でNYダウ平均を418ドル近く押し上げたが、NYダウ平均は終盤には失速した。パウエルFRB議長が「12月の利下げは決して確実ではない」との見解を示したことで、米利下げ期待が後退し株価も上値を抑えられた。
債券・商品先物
米国債10年 4.078% (+0.100)
NY原油(WTI) USD/バレル 59.99 (+0.30%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,941.7 (-0.66%)
【日本】日経平均株価は5万1,400円台まで上昇し史上最高値を更新した
為替(17時)
10月29日の東京外国為替市場は、ベッセント米財務長官が自身のSNSで「日本が日銀の政策余地を認める意思がカギとなる」と投稿したことで円買いが先行した。もっとも日経平均株価が大幅に上昇し史上最高値を更新したことなども背景に徐々に円売りが強まった。
米ドル円は、ベッセント米財務長官が「日本が日銀の政策余地を認める意思がカギとなる」などとSNSに投稿した事で、円買いが優勢となり151.53円まで円買いが進んだ。もっとも日経平均株価が大幅に上昇していることを背景に円売りが優勢となると、一転して152.54円まで上昇した。買い一巡後は上値が重たくなり152.00円まで売り戻された。
ユーロドルは、ドル円でドル売りが先行した流れに沿って、1.1661ドルまで上値を伸ばした。もっとも日経平均株価の上昇を背景としたドル円の上昇を確認するとドルの買戻しが優勢となり、1.1624ドルまで下押した。その後は1.1638ドルまで買い戻されるも、上値は限定的だった。
ユーロ円は、ベッセント米財務長官が日銀の金融政策に言及したことで円が全面高となると、176.62円まで下押した。ただドル円が反発上昇すると、日経平均株価が堅調に推移していることも背景に177.40円まで上昇した。その後はドル円の伸び悩みや、ユーロドルの下落を背景に176.84円まで売り戻された。
債券
日本国債10年 1.648% (+0.007)
【市場主要イベント】
30日 日 日銀金融政策決定会合
独 7-9月期国内総生産
ユーロ 7-9月期国内総生産
米 7-9月期国内総生産
ユーロ ECB政策金利
31日 ユーロ 消費者物価指数
米 PCEデフレーター
加 月次国内総生産