各国の政策金利で、米政策金利との金利差縮小を見込んで、全般でドル売りが優勢となった

【米国】米利下げ観測の高まりを受けて、全般でドル売りが優勢となった

為替(2025年12月4日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY   155.24(円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.1665(米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   181.09(円)
ポンド円          GBP/JPY   207.21(円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.3347(米ドル)

 
12月3日のニューヨーク外国為替市場は、次期米FRB議長にハセット米国家経済会議委員長が有力視される中で、同氏が米利下げを推進するとの思惑から全般でドル売りが優勢となった。なお、ADP米全米報告では市場予想を下回った一方で、米ISM非製造業景況指数は市場予想を上回った。
 
米ドル円は、FRB議長としてハセット米国家経済会議委員長が有力視されるなか、同氏がトランプ大統領の意向に沿って利下げを進めるとの思惑から、全般でドル売りが優勢となり155.01円まで下押した。もっとも節目の155.00円がサポートとして意識されると下げ渋った。
 
ユーロドルは、米利下げ観測が高まっていることで欧米金利差縮小への思惑からユーロ買い・ドル売りが優勢となり、午前4時台には1.1677ドル台まで上値を伸ばし、10月17日以来の高値を更新した。
 
株式
NYダウ平均       USD   47,890.09               +415.64(+0.87%)
NASDAQ総合    USD   23,455.60                 +47.59(+0.20%)
S&P 500             USD    6,850.50                 +22.68(+0.33%)

株式市場は、11月ADP全米雇用報告が市場予想よりも弱い結果となり、米利下げ観測が改めて意識された。マイクロソフトが」AI関連のソフトウェア販売目標を引き下げたとの報道を受けて下落したことで、NYダウ平均はマイナス圏に沈む場面もあったが、取引終盤には490ドル超高まで値を上げた。
 
債券・商品先物
米国債10年                              4.063%      (-0.023)
NY原油(WTI)     USD/バレル   58.91         (+0.70%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   4,237.2      (-0.12%)
 

【日本】米利下げ観測を背景に株高で始まり一時800円超だかとなったが、後半は上昇幅を地締めた

 
為替(17時)
12月3日の東京外国為替市場は、上昇して始まった日経平均株価が伸び悩み上昇幅を地締めたことで、全般で円買いが優勢となった。時間外の米10年債利回りが低下していることでドル売りも優勢となった。
 
米ドル円は、本邦10年債利回りが上昇していることを受けて売りが先行した。時間外の米10年債利回りが低下していることも相場の重しとなり、一時155.60円まで下押した。ただ、前日安値の155.43円が目先のサポートとして意識されたことで下げ渋った。ただ上値も限定的で、再び売りが強まると155.51円まで下値を拡大した。
 
ユーロドルは、ドル円の下落もありドル売りが優勢となるとじり高に推移し16時台には、1.1652ドルまで上値を伸ばした。ただ、11月14日の高値1.1654ドルが目先のレジスタンスとして意識されたことで上値は抑えられた。
 
ユーロ円は、本邦の金利上昇にともなって181.29円まで上値を伸ばしたが、日経平均株価が下押したこともあり、積極的に上値を試す展開とはならなかった。その後も、ドル円のドル売り・円買いとユーロドルのユーロ買い・ドル売りに挟まれる形で、181.20円を挟んでもみ合う展開が続いた。
 
債券
日本国債10年   1.895%     (+0.036)
 

【市場主要イベント】
4日 米   前週分新規失業保険申請件数
5日 ユーロ 7-9月期四半期域内総生産
    加   11月新規雇用者数
    米   9月個人消費支出
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