【米国】米利下げ観測が後退していることで、株式市場は上値が重たい展開が続いた
為替(2025年11月19日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 155.53(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1580(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 180.11円)
ポンド円 GBP/JPY 204.46(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3146(米ドル)
11月18日のニューヨーク外国為替市場は、米追加利下げ観測の後退や日銀の早期利上げ観測が後退していることを受けて、全般で円売りドル買いが優勢となった。また株式市場では19日にエヌビディアの決算発表が控えていることもあり、持ち高調整目的の売りが意識され上値が重たい展開が続いた。
米ドル円は、日銀の早期利上げ観測の後退や日本の財政悪化懸念から円売り・ドル買いが優勢となった。米株相場が下落したことで、155.05円まで下押す場面もあったが、米10年債利回りが低下幅を縮小したこともあり買戻しが優勢となり、155.73円まで上値を伸ばし日通し高値を更新した。
ユーロドルは、米株安や米10年債利回りの低下を受けてドル売りが優勢となると、24時台には1.1607ドルまで上昇し、日通し高値を更新した。もっともロンドンフィキシングに絡んだユーロ売り・ドル買いが観測されると失速し、1.1571ドルまで売り戻された。
株式
NYダウ平均 USD 46,092.93 -500.20(-1.07%)
NASDAQ総合 USD 22,428.65 -282.93(-1.24%)
S&P 500 USD 6,618.03 -54.39(-0.81%)
株式市場は、FRBによる追加利下げ観測が後退していることを受けて、この日も売りが先行した。人工知能への過剰投資やハイテク株を割高感に対する懸念も相場の重しとなった。19日にはエヌビディアの決算発表が控えていることもあり、ハイテク株を中心に持ち高調整目的の売りも出た。
債券・商品先物
米国債10年 4.119% (-0.022)
NY原油(WTI) USD/バレル 60.67 (+1.64%)
NY金(COMEX) USD/オンス 4,069.8 (+0.70%)
【日本】高市政権による拡張財政政策への期待感から円売り圧力は強かった
為替(17時)
11月18日の東京外国為替市場は、片山財務相が「為替動向は一方的で急激、憂慮している」と発言した事で円の買戻しが優勢となった。高市首相と会談を終えた植田日銀総裁が「為替についても議論した。具体的な内容は控える」と発言したが、相場でも明確な方向感は出なかった。一方で高市政権の拡張的財政政策への期待は根強く、円売り圧力は継続した。
米ドル円は、東京オープン後に155.38円まで上昇したものの、片山財務相が「為替動向は一方的で急激、憂慮している」などの発言をしたことで、上値が重たくなり13時台には154.81円まで売られた。また高市首相との会談後に植田日銀総裁の発言が伝わったことも相場の重しとなった。
ユーロドルは、円主導の相場となる中で大きな方向感は出ずもみ合う展開が続いた。午後にはドル円が下落をしたことを受けて1.1603ドルまで上値を伸ばす場面もあったが、欧州勢の本格参入を待つ状態で、積極的な方向感は出ず売り戻された。
ユーロ円は、ドル円同様に東京オープン直後に180.02円まで上昇したものの片山財務相の発言や日経平均株価が下落していることを受けて13時台には179.59円まで売られた。もっともドル円で買戻しが優勢となるとユーロ円でも買戻しが優勢となり16時前には179.95円まで上昇した。もっとも積極的に上値を試す展開とはならなかった。
債券
日本国債10年 1.748% (+0.016)
【市場主要イベント】
19日 ユーロ 10月消費者物価指数
米 FOMC
20日 米 9月非農業部門雇用者数変化
21日 日 全国消費者物価指数