【米国】米利下げ観測の後退を受けて、全般でドルの買戻しが優勢となった
為替(2025年11月20日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 156.96(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1526(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 180.92円)
ポンド円 GBP/JPY 204.83(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3049(米ドル)
11月19日のニューヨーク外国為替市場は、日銀の早期利上げ観測の後退を受けて全般で円売りが優勢となった。また、日本の財政悪化懸念も円売りを促した。その一方で、米政府機関が一部閉鎖していた影響で、10月の米雇用統計の発表が中止となった事で、米利下げ観測が後退していることでドルは全般で買われる展開となった。
米ドル円は、日銀の早期利上げ観測の後退や日本の財政悪化懸念から全般で円売りが優勢となった。また米利下げ観測が後退していることも相場を下支えし157.05円まで上値を伸ばした。エヌビディアの決算が予想よりも好調だったこともドル買いを促した。
ユーロドルは、10月米雇用統計の発表中止や10月FOMC議事要旨を受けて、米利下げ観測が後退すると全般でドル買いが優勢となった。午前4時過ぎには1.1517ドルまで下値を拡大した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時100.24と5日以来の高水準となった。
株式
NYダウ平均 USD 46,132.48 +39.55(+0.08%)
NASDAQ総合 USD 22,568.88 +140.23(+0.62%)
S&P 500 USD 6,641.93 +23.90(+0.36%)
株式市場は、足元で相場下落が続いた後だけに短期的な戻りを期待した買いが先行したものの、米利下げ観測の後退が相場の重しとなり、指数はマイナス圏に沈む場面もあった。もっとも引け後のエヌビディアの決算を見極めたい投資家も多く、持ち高を大きく傾ける動きは限られた。
債券・商品先物
米国債10年 4.129% (+0.010)
NY原油(WTI) USD/バレル 59.26 (-2.32%)
NY金(COMEX) USD/オンス 4,076.5 (+0.16%)
【日本】円安けん制への警戒感から、円の買戻しが先行した
為替(17時)
11月19日の東京外国為替市場は、植田日銀総裁・片山財務相・城内経済再生相が3社花壇を実施するとの報道が伝わると、円安けん制への警戒感から円の買い戻しが優勢となった。日経平均株価が4日続落していることも相場の重しとなった。その一方で高市政権による拡張的財政政策への期待感から円売り圧力も根強かった。
米ドル円は、早朝に155.59円まで上昇する場面があったが、植田日銀総裁と片山財務相、城内経済再生相が3者会談を行うとの報道が伝わると、円安けん制への警戒感から13時前には155.21円まで下押した。一方で高市首相が策定する20兆円規模の経済政策に対する期待が相場の支えとなり155.53円まで買い戻された。
ユーロドルは、11時過ぎには1.1572ドルまで下押したものの前日安値の1.1576ドルが目先のサポートとして意識されたことで買戻しが優勢となった。16時台には1.1597ドルまで上昇したものの、上値の重さを確認すると1.1580ドル割れまで水準を落とした。
ユーロ円は、朝方に180.17円まで上値を伸ばしたもののドル円の下落につれる形で、12時台には179.77円まで売られた。ただ、売り一巡後はドル円の下げ渋りやユーロドルの上昇につれる形で、買戻しが優勢となった。引け前には180.26円まで上値を伸ばしたが、史上最高値の更新とはならなかった。
債券
日本国債10年 1.748% (+0.016)
【市場主要イベント】
20日 米 9月非農業部門雇用者数変化
21日 日 全国消費者物価指数