エヌビディアの決算発表が好調だったことを受けて、株式市場は買いが先行した

【米国】米雇用統計の結果を受けて、ドルは荒く上下に振れた

為替(2025年11月21日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY   157.57(円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.1526(米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   181.63円)
ポンド円          GBP/JPY   205.95(円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.3069(米ドル)

11月20日のニューヨーク外国為替市場は、高市政権による積極財政政策の影響で日本財政悪化懸念が高まり、全般で円売りが優勢となった。遅れて発表された9月米雇用統計では、非農業部門雇用者数(予想:5.0万人、結果:11.9万人)が予想を上回った一方で、失業率(予想:4.3%、結果:4.4%)は市場予想を下回ったことで、ドルは荒く上下した。

米ドル円は、積極財政を掲げる高市政権の下で日本の財政悪化への懸念が高まっており、この日も円売りが優勢となり、157.89円まで上値を伸ばした。なお、米労働省が発表した9月米雇用統計は非農業部門雇用者数が市場予想を上回った一方で、失業率は弱い結果となった。

ユーロドルは、9月米雇用統計発表直後には1.1502ドルまで下押したものの、売り一巡後は買戻しが優勢となり、1.1550ドルまで上昇しすぐに売り戻されるなど、荒く上下した。その後は、1.153ドル台でもみ合う展開が続いた。

株式 
NYダウ平均       USD   45,757.26               -375.22(-0.81%)
NASDAQ総合     USD   22,077.11                 -491.77(-2.17%)
S&P 500            USD    6,539.43                 -102.5(-1.54%)

株式市場は、前日に半導体大手エヌビディアが発表した四半期決算が好調だったことを受けて、投資家心理が改善し、大幅に続伸して始まった。ただ、エヌビディアが下げに転じると相場全体に売りが広がり、NYダウ平均はマイナス圏に沈んだ。

債券・商品先物
米国債10年                                 4.096%     (-0.033)
NY原油(WTI)     USD/バレル   58.65         (-1.02%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   4,077.5     (+0.02%)
 

【日本】日経平均株価が一時2,000円超上昇したことで、全般で円売りが優勢となった

為替(17時)
11月20日の東京外国為替市場は、米利下げ観測の後退や日本の拡張的財政政策による財政悪化懸念を受けて、円売り・ドル買いが優勢となった。エヌビディアの好決算を受けて日経平均株価が上昇したことも円売りを後押しした。片山財務相や木原官房長官が円安をけん制する発言をしたが、市場の反応は限定的だった。

米ドル円は、米利下げ観測が後退する中で、この日も円売りドル買いが優勢となり11時過ぎには157.47円まで上昇した。その後は木原官房長官から円安をけん制する発言があったことで揉み合う展開が続いたものの、上昇圧力は強く16時過ぎには157.78円まで上昇した。

ユーロドルは、対円でドル買いが進んだことを受けて13時前には1.1510ドルまで下値を拡大したが、積極的に売り進めていく展開とはならず、1.1523ドルまで買い戻された。もっともその後も円主導の相場となる中で、大きな方向感は出ずレンジ内の取引となった。

ユーロ円は、エヌビディアの好決算を受けた日本株高やドル円の上昇につれて181.43円まで上昇したが、ユーロドルの下落もありすぐに売り戻された。ただ底値も堅く、徐々に買いが優勢となり16時前には181.72円まで上昇し、ユーロ導入来の高値を更新した。買い一巡後には利益確定目的の売りも入り、181.30円まで売り戻された。

債券
日本国債10年 1.824%     (+0.076)
 

【市場主要イベント】
21日 日 全国消費者物価指数
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