為替(2025年12月19日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 155.61(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1722(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 182.41(円)
ポンド円 GBP/JPY 208.18(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3378(米ドル)
米ドル円
15日(月)は、東京仲値にかけては155.98円まで上値を伸ばしたものの、節目の156円を前に上値が重たくなった。その後は日経平均株価の下落もあり、円買いが優勢となり、15時台には154.95円まで下値を拡大した。ただ、11日安値に並んだところで下げ渋り155.29円まで買い戻された。米10年債利回りの低下を受けて円買い・ドル売りが優勢となると8日安値の154.90円を下抜けて一時154.83円まで下値を更新した。もっとも154円台では買い圧力が強く下げ渋り午前4時台には155.40円まで買い戻された。
16日(火)は、東京オープン直後には前日のドル売りの流れを引き継ぎ154.73円まで下押したものの、仲値にかけては買いが優勢となり155.12円まで上値を伸ばした。ただ、日経平均株価が下げ幅を拡大した事を受けて14時台には154.68円まで下値を拡大した。もっとも154円台では買い圧力も強く154.97円まで下げ渋った。米労働省が発表した11月米雇用統計で非農業部門雇用者数は市場予想を上回った一方で、失業率は予想よりも弱い内容だった。またその他経済指標も市場予想を下回ったことで、全般でドル売りがやや優勢となり、154.39円まで下押した。ただ、5日安値の154.35円が目先のサポートとして意識されると、下げ渋った。
17日(水)は、東京仲値に変えてドル売りが優勢となり154.51円まで下押したものの、前日安値の154.40円が目先のサポートとして意識されたことで下げ渋った。その後は日経平均株価がプラスに転じたことや、時間外の米10年債利回りが上昇したことを手掛かりに買いが優勢となり155.57円まで買われた。欧州時間には米10年債利回りの上昇を背景にドル買いが進み155.64円まで上昇したものの、NY時間には米10年債利回りが上昇幅を縮めると伸び悩んだ。その後は155.50円前後でもみ合いが続いたが、引けにかけてはじり高に推移し、155.75円までわずかに上値を更新した。
18日(木)は、時間外の米10年債利回りが4.13%台まで低下したことを受けて、155.42円まで下押したものの一時的で、仲値に向けて買戻しが優勢となり11時台には155.80円まで上値を伸ばした。その後はややもみ合ったが、日経平均株価が下げ幅を縮小したことも支えに買いが優勢となり155.95円まで高値を更新した。11月米消費者物価指数が市場予想を下回り弱い内容だったことが伝わると、全般でドル売りが先行し12時台には一時155.28円まで下押した。ただ、売り一巡後には米10年債利回りが低下幅を縮めたことでドルが買い戻された。
ユーロドル
15日(月)は、円がらみの取引が中心だったこともあり前週末終値を挟んでもみ合う展開が続いた。17時過ぎには1.1726ドルまで下押し、午前中安値をわずかに割り込んだが、大きな方向感は出なかった。米10年債利回りが4.14%台まで低下したことを受けて全般でドル売りが先行した。24時過ぎには1.1769ドルまで上値を伸ばした。もっとも、今週は遅れていた米経済指標の発表が控えていることで、各指標の結果を見極めたい向きも強く1.1738ドルまで売り戻された。
16日(火)は、円主体の取引となる中で1.175ドル台での小幅なもみ合いが続いた。16時過ぎには1.1744ドルまで下値を拡大したが、売り進める展開とはならず下げ渋った。この日の値幅はわずか15pipsほどと小幅なレンジ内での動きとなった。非農業部門雇用者数以外の経済指標が弱い結果となったことで「米指標は総じて低調だった」と受け止められると、ユーロ買い・ドル売りが優勢になると、24時過ぎに1.1804ドルまで上値を伸ばした。ただ、ロンドンフィキシングにかけてはドル買いも観測されたことで、午前4時台には1.1734ドルまで売り戻された。
17日(水)は、米10年債利回りの上昇によるドル買いの影響を受けたことで売りが優勢となった。英消費者物価指数が市場予想を下回りポンド売りで反応し対ポンドでドル買いが強まったこともあり、16時過ぎには1.1703ドルまで下押した。米10年債利回りの上昇幅縮小を背景にドルが売り戻されると、24時台には1.1758ドルまで上値を伸ばした。18日にはECBが政策金利を据え置くことが確実視される中で、米欧の金融政策の方向性の違いに着目したユーロ買い・ドル売りが相場を下支えした。ただ、1.75円台では売り圧力も強まり1.1738ドルまで売り戻された。
18日(木)は、ECB理事会を前に様子見ムードが強く方向感が出にくい展開となった。16時過ぎには1.1749ドルまで上値を伸ばしたものの、欧州勢参入後には売り戻され17時前には1.1733ドルまで売り戻された。ECB定例理事会の結果公表を前にポジション調整目的の売りが先行し1.1712ドルと日通し安値を更新した。ECB理事会では市場予想通りに政策金利を2.15%に据え置いた。声明では「経済成長は9月時点の予想よりも力強くなると予想される」と指摘された。
ユーロ円
15日(月)は、東京オープン直後には183.00円まで上値を伸ばしたものの、節目の183円を超えることはできず、ドル円の下落につれて売りが優勢となった。15時30分すぎには181.83円まで下値を拡大したものの、ドル円が下げ渋るとユーロ円も下げ渋った。
16日(火)は、東京仲値にかけては182.24円まで上昇したものの、ドル円の下落や日経平均株価の軟調な動きを見て売りが優勢となると、14時過ぎには181.77円まで下値を拡大した。ただ、ドル円が下げ渋り徐々に持ち直すと、ユーロ円でも買い戻しが優勢となり182.10円まで上昇した。
17日(水)は、売りが優勢となり181.56円まで下押したものの、日経平均株価がプラス圏を回復したことやドル円が上昇したことを受けて買いが優勢となった。ユーロドルが下げたタイミングでは181.88円まで下押す場面もあったが限定的で、ドル円が上昇すると下げ渋った。
18日(木)は、日経平均株価の下落を受けて182.51円まで下押したものの、ドル円が上昇したことを受けて買いが優勢となり、182.81円まで上昇したもののその後は伸び悩んだ。欧州勢参入後に円安の流れにつれて183.17円まで上昇し、ユーロ導入以来の高値を更新した。もっともドル円が伸び悩んだタイミングでは売り戻された。
12月15日 9時00分 ~12月19日 6時00分までのレンジ幅
米ドル円 USD/JPY 154.39~155.97(円)
ユーロドル EUR/USD 1.1703~1.1804(ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 181.56~183.17(円)
ポンドドル GBP/USD 1.3311~1.3455(ドル)
ポンド円 GBP/JPY 206.77~209.01(円)
株式
15日(月)は、買いが先行したものの、買い一巡後には徐々に上値が重たくなり下げに転じた。16日の11月米雇用統計や18日の11月米CPIなどの重要指標の発表を控えて、持ち高調整目的の売りが出やすかった。
16日(火)は、11月米雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を上回った一方で、失業率が予想よりも弱い内容となり、全体では弱めの結果だったと受け止められたことで、売りが優勢となった。その一方で、ハイテク株比率が高いナスダックでは4営業日ぶりに反発上昇した。
17日(水)は、「オラクルが米ミシガン州で建設予定のデータセンターを巡り、ファンドが資金拠出を中止する」との一部報道を受けて同社株が急落したことで、NYダウ平均では人工知能関連銘柄が下落した。ハイテク株比率が高いナスダックでもAI投資を巡る不透明感の高まりを背景に、売りが広がった。
18日(木)は、前日に大きく下げた人工知能関連株が買い戻されたことで、NYダウ平均は一時470ドル超上昇した。ただ米インフレデータに関する懐疑的な見方も聞かれる中で、中盤以降は売りが優勢となり、下げに転じる場面もあった。