【米国】米経済指標に対する懐疑的な見方から、ドル買いが優勢となった
為替(2025年12月19日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 155.61(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1722(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 182.41(円)
ポンド円 GBP/JPY 208.18(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3378(米ドル)
12月18日のニューヨーク外国為替市場は、米消費者物価指数(予想:3.1%、結果:2.7%)が市場予想を下回ったことでドル売りが先行した。欧州ではECB理事会で政策金利が2.15%に据え置かれた。成長率とインフレ率の見通しを一部上昇修正したことで、市場では「利下げは打ち止め」との見方が広がり、ユーロ買いが優勢となった。
米ドル円は、11月米消費者物価指数が市場予想を下回り弱い内容だったことが伝わると、全般でドル売りが先行し12時台には一時155.28円まで下押した。ただ、売り一巡後には米10年債利回りが低下幅を縮めたことでドルが買い戻された。
ユーロドルは、ECB定例理事会の結果公表を前にポジション調整目的の売りが先行し1.1712ドルと日通し安値を更新した。ECB理事会では市場予想通りに政策金利を2.15%に据え置いた。声明では「経済成長は9月時点の予想よりも力強くなると予想される」と指摘された。
株式
NYダウ平均 USD 47,955.32 +63.46(+0.13%)
NASDAQ総合 USD 23,004.92 +309.42(+1.36%)
S&P 500 USD 6,774.25 +52.04(+0.77%)
株式市場は、前日に大きく下げた人工知能関連株が買い戻されたことで、NYダウ平均は一時470ドル超上昇した。ただ米インフレデータに関する懐疑的な見方も聞かれる中で、中盤以降は売りが優勢となり、下げに転じる場面もあった。
債券・商品先物
米国債10年 4.116% (-0.033)
NY原油(WTI) USD/バレル 55.86 (-1.13%)
NY金(COMEX) USD/オンス 4,365.9 (-0.17%)
【日本】ECB理事会を前に、大きな方向感は出にくかった
為替(17時)
12月18日の東京外国為替市場は、日経平均株価が安く始まり下落したことで円買いが先行したものの、米10年債利回りが4.13%台まで上昇したことを受けて全般でドル買いが優勢となった。なお、トランプ大統領は「賃金はインフレ率よりもはるかに速いスピードで上昇している」「インフレは収束した」などと発言した。
米ドル円は、時間外の米10年債利回りが4.13%台まで低下したことを受けて、155.42円まで下押したものの一時的で、仲値に向けて買戻しが優勢となり11時台には155.80円まで上値を伸ばした。その後はややもみ合ったが、日経平均株価が下げ幅を縮小したことも支えに買いが優勢となり155.95円まで高値を更新した。
ユーロドルは、ECB理事会を前に様子見ムードが強く方向感が出にくい展開となった。16時過ぎには1.1749ドルまで上値を伸ばしたものの、欧州勢参入後には売り戻され17時前には1.1733ドルまで売り戻された。
ユーロ円は、日経平均株価の下落を受けて182.51円まで下押したものの、ドル円が上昇したことを受けて買いが優勢となり、182.81円まで上昇したもののその後は伸び悩んだ。欧州勢参入後に円安の流れにつれて183.17円まで上昇し、ユーロ導入以来の高値を更新した。もっともドル円が伸び悩んだタイミングでは売り戻された。
債券
日本国債10年 1.964% (-0.008)
【市場主要イベント】
19日 日 日銀金融政策決定会合
日 11月全国消費者物価指数
日 植田日銀総裁の発言