【米国】米金利の先安観から全般でドル売りが先行した
為替(2025年12月2日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 155.44(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1609(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 180.46(円)
ポンド円 GBP/JPY 205.39(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3213(米ドル)
12月1日のニューヨーク外国為替市場は、日米金利政策の方向性の違いからこの日もドル売り円買いが先行した。欧州ではECB利下げが終わりに近づいているとの観測の高まりから、ユーロ買いが優勢となった。もっとも、米10年債利回りが上昇したタイミングでは、全般でドル買いが優勢となった。
米ドル円は、植田日銀総裁による発言から日銀の利上げ観測が高まり円買いが先行した。一方で米国での利上げが進むとの見方も相場の重しとなり、一時154.66円と11月以来の安値を更新した。ただ、米10年債利回りが上昇したことに伴うドルの買戻しが優勢となると155.50円台まで買い戻された。
ユーロドルは、米金利の先安観に対してECBの利下げ観測は後退していることから、欧州勢参入後はユーロ買い・ドル売りが優勢となり、1.1652ドルまで上値を伸ばした。もっとも11月13日高値の1.1656ドルが目先のレジスタンスとして意識されると、買いも一服し米10年債利回りの上昇とともにドルの買戻しが優勢となった。
株式
NYダウ平均 USD 47,289.01 -427.42(-0.89%)
NASDAQ総合 USD 23,282.16 -83.53(-0.35%)
S&P 500 USD 6,812.57 -36.51(-0.53%)
株式市場は、前週末まで5日続伸した後ということもあり、利益確定や持ち高調整目的の売りに押された。また、米10年債利回りが上昇した事も相場の重しとなった。ハイテク株比率が高いナスダックも6営業日ぶりに反落した。
債券・商品先物
米国債10年 4.094% (+0.077)
NY原油(WTI) USD/バレル 59.30 (-0.15%)
NY金(COMEX) USD/オンス 4,270.8 (+0.33%)
【日本】日銀の12月利上げ観測が高まったことで、全般で円買いが優勢となった
為替(17時)
12月1日の東京外国為替市場は、植田日銀総裁が「12月会合で利上げの是非について適切に判断する」とタカ派の発言をしたことで、12月利上げ観測が高まり全般で円買いが先行した。また木原官房長官も「今後の利上げを含め、金融政策の具体的な手法は日銀に委ねられる」「日銀には引き続き政府と連携し、物価目標の実現へ適切な政策運営を期待する」と発言した。
米ドル円は、植田日銀総裁の発言を控える中で警戒感から売りが先行した。植田日銀総裁が「次回会合で利上げの是非について適切に判断する」と踏み込んだ発言をすると、利上げ観測が高まり円買いが優勢となり13時30分台には155.39円まで下押した。その後はやや下げ渋ったが、上値は重たく欧州勢参入後には155.30円まで下値を拡大した。
ユーロドルは、ドル円の下落に伴って買いが先行し1.1616ドルまで上値を伸ばした。ただ、ユーロ円が下落指定影響も同時に受けたことで12時過ぎには1.1589ドルまで下押した。もっとも円主導の相場となる中で大きな方向感は出ず1.1600ドル前後で揉みあった。
ユーロ円は、植田日銀総裁の発言を受けて、日銀の12月利上げ観測が高まり全般で円買いが優勢となった。13時前には180.19円まで下値を拡大した。売り一巡後は下げ渋り180.54円まで買い戻されたものの上値は重たく、180円台前半での値動きが続いた。
債券
日本国債10年 1.800% (+0.005)
【市場主要イベント】
2日 米 パウエルFRB議長の発言
ユーロ 11月消費者物価指数
3日 豪 7-9月期四半期国内総生産
米 11月ADP雇用統計
米 11月ISM非製造業景況指数
4日 米 前週分新規失業保険申請件数
5日 ユーロ 7-9月期四半期域内総生産
加 11月新規雇用者数
米 9月個人消費支出