【米国】米10年債利回りが4.19%台まで上昇したことでドル買いが優勢となった
為替(2025年12月9日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 155.93(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1638(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 181.47(円)
ポンド円 GBP/JPY 207.78(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3325(米ドル)
12月8日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りの上昇を受けて全般でドル買いが優勢となった。もっとも10日のFOMC結果公表を前にポジション調整目的の取引も進み、積極的にドルを買い進める展開とはならなかった。なお、青森県で震度6強の地震が発生したタイミングでは、リスク回避の円買いが進んだが一時的だった。
米ドル円は、米10年債利回りが4.18%台まで上昇したことを手掛かりに円売り・ドル買いが先行した。24時台には155.98円まで上値を伸ばした。日銀の利上げ観測はすでに織り込み済みで、積極財政政策による日本財政の悪化懸念が高まり円売りが優勢となった。
ユーロドルは、日本時間にはシュナーベル専務理事が「次の動きは利上げとなる味方に異論はない」と発言したことでユーロ買いが優勢となっていたものの、NY市場では米10年債利回りの上昇につれて、全般でドル買いが優勢となり1.1616ドルまで下値を拡大した。
株式
NYダウ平均 USD 47,747.82 -194.75(-0.40%)
NASDAQ総合 USD 23,549.62 -25.32(-0.10%)
S&P 500 USD 6,847.83 -22.16(-0.32%)
株式市場は、10日のFOMC結果公表を前にポジション調整目的の売りが優勢となった。FOMC声明やパウエルFRB議長の記者会見、経済・金利見通しの内容にも注視され、売りが進んだ。ハイテク株比率が高いナスダックは5営業日ぶりに反落した。
債券・商品先物
米国債10年 4.166% (+0.027)
NY原油(WTI) USD/バレル 58.68 (-2.02%)
NY金(COMEX) USD/オンス 4,221.1 (-0.24%)
【日本】日経平均株価がマイナス圏に沈んだことで、円買いが先行した
為替(17時)
12月8日の東京外国為替市場は、7-9月期実質国内総生産改定値が市場予想よりも弱い内容だった事を受けて円売りが先行したが、上昇して始まった日経平均株価がマイナス圏に沈んだことを受けて、円の買戻しが優勢となった。またシュナーベルECB専務理事からECBの利下げは終わり利上げに進んでいくとの見方から、ユーロ買いが優勢となった。
米ドル円は、上昇して始まった日経平均株価がマイナスに転じたことを受けて円買いが優勢となり、154.90円まで下押した。ただ、売り一巡後には、本邦実需の買いが観測されたことで買戻しが優勢となった。17時までは155.35円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、ユーロ円の底堅さを確認すると底堅く推移した。またシュナーベルECB専務理事が「次の動きが利上げとの見方に異論はない」との発言をすると、15時過ぎには1.1672ドルまで上値を伸ばした。ただ買い一巡後には伸び悩み売り戻された。
ユーロ円は、上昇して始まった日経平均株価が一転してマイナスに転じたことを受けて180.49円まで下落したものの、日経平均株価が再びプラス圏に浮上すると買戻しが優勢となった。またシュナーベルECB専務理事の発言を受けて、買いが優勢となり181.13円まで上値を伸ばした。
債券
日本国債10年 1.974% (+0.028)
【市場主要イベント】
9日 豪 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
10日 米 7-9月期四半期雇用コスト指数
加 カナダ銀行 政策金利
米 FOMC政策金利発表
米 パウエルFRB議長の発言
11日 瑞 スイス国立銀行政策金利
12日 英 10月月次国内総生産