【米国】米10年債利回りの上昇をきっかけに全般でドルの買戻しが優勢となった
為替(2025年5月15日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 146.74(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1173米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 163.89(円)
ポンド円 GBP/JPY 194.47(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3252(米ドル)
5月14日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りの上昇を手掛かりに全般でドル買いが優勢となった。米10年債利回りは一時4.54%台まで上昇した。米政府が各国との貿易交渉を進める中で、「通貨政策の約束を盛り込もうとしているわけではない」との報道もありドル買いを促した。なお、ジェファーソンFRB副議長は「米関税措置が物価を押し上げる可能性があり、見通しは不透明」との見方を示した。
米ドル円は、日米貿易交渉にて円安是正議論への思惑が高まる中で、欧州時間には145.60円まで下落した。ただ、NY市場では底堅く推移した。米10年債利回りの上昇に伴う円売り・ドル買いが入ったことも相場を下支えした。「米政府は貿易交渉の一部としてドル安を模索してはいない」との一部報道が伝わると、一時147.12円まで買い戻された。
ユーロドルは、米10年債利回りの上昇を手掛かりとしてユーロ売りドル買いが優勢となった。「米当局者は世界各国と貿易交渉を行っているが、その一部通貨政策の約束を盛り込もうとはしていない」との一部報道を手掛かりにドル買いが活発化すると、一時1.1164ドルまで日通し安値を更新した。
株式
NYダウ平均 USD 42,044.99 -87.05(-0.20%)
NASDAQ総合 USD 19,142.99 +139.09(+0.73%)
S&P500 USD 5,891.50 +6.64(+0.11%)
株式市場は、投資判断が引き下げられたメルクをはじめアムジェンやスリーエム、ジョンソン・エンド・ジョンソンなどが売られ、相場の重しとなった。その半面で半導体やハイテク株の一角が買われ、相場を下支えした。
債券・商品先物
米国債10年 4.540% (+0.071)
NY原油(WTI) USD/バレル 62.20 (-1.28%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,180.7 (-2.26%)
【日本】日経平均株価がマイナスに転じたことを受けて、リスク・オフの円買いが優勢となった
為替(17時)
5月14日の東京外国為替市場は、前日からの調整のドル売りを引き継ぎ売りが優勢となった。日経平均株価が下落しマイナスに転じていることも相場の重しとなった。また欧州勢参入後には、マン英MPCが欧州労働市場の堅調さやインフレへの懸念を示し、英経済の底堅さを確認されると、欧州通貨買いが優勢となった。
米ドル円は、東京オープン直後に147.67円まで上値を伸ばしたものの本邦輸出企業の売りが観測されると上値が重たく売り押された。日経平均株価が下落したことも相場の重しとなった。14時台には146.84まで下押したが、その後は下げ渋り147.21円まで下げ渋ったが上値は限定的だった。
ユーロドルは、1.1190ドル前後でもみ合う展開が続いた。欧州勢が参入するとマン英MPC委員が「英国の労働市場が予想以上に底堅く推移している」「家計のインフレ期待が上昇していることに強い懸念」と発言したこともあり、ドル売りユーロ買いがゆうせいとなり、1.1209ドルまで上値を伸ばした。
ユーロ円は、東京オープン直後はドル円の上昇に連れて165.05円まで上昇したものの、ドル円が失速すると同様に売りが優勢となり14時台には164.29円まで下押した。ただ、欧州勢がドル売りで参入しユーロドルが急騰したことを受けて、ユーロ円も上昇し164.82円まで買い戻された。
債券
日本国債10年 1.447% (-0.001)
【市場主要イベント】
15日 英 1-3月期国内総生産
ユーロ 1-3月期国内総生産
米 小売売上高
米 パウエルFRB議長の発言
16日 日 1-3月期実質国内総生産