日銀金融政策決定会合で政策金利が据え置かれたほか、利上げ観測が後退したことで円売りが優勢となった

【米国】米経済指標が市場予想を上回った事を受けて、全般でドル買いが優勢となった

為替(2025年5月2日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY   145.39(円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.1286(米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   164.16   (円)
ポンド円          GBP/JPY   193.04  (円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.3277  (米ドル)

 
5月1日のニューヨーク外国為替市場は、日銀金融政策決定会合の結果を受けての円売りが継続し、NY市場でも円売りが先行した。米ISM製造業景況指数(予想:48.0、結果:48.7)が市場予想を上回った事で、ドル買いが優勢となった。ハセット米国家経済会議委員長は「中国との交渉は順調に進んでいる」などと発言し、関税交渉の進展への期待もドル買いを誘った。
 
米ドル円は、日銀金融政策決定会合の結果や植田日銀総裁の記者会見の内容をうけて、日銀の追加利上げ観測が後退し円売りが継続した。米ISM製造業景況指数が市場予想を上回ると全般でドル買いも優勢となり、一時145.73円の高値を付けた。NYダウ平均が一時430ドル超上昇したほか、ナイト・セッションの日経平均先物が上昇したこともドル買いを支えた。
 
ユーロドルは、米ISM製造業景況指数が市場予想を上回った結果が確認されると、全般でドル買いが進み一時1.1265ドルまで下押した。米10年債利回りが4.23%台まで上昇したことも相場の重しとなった。ただ引けにかけてはユーロ円の上昇に連れた買いが入ったほか、4月15日の安値が目先のサポートとして意識されたことで下げ渋った。
 
株式
NYダウ平均       USD   40,752.95                       +83.60(+0.20%)
NASDAQ総合    USD   17,698.75                      +264.41(+1.51%)
S&P500             USD     5,604.13                      +35.06(+0.62%)

株式市場は、四半期決算の内容が好感されたマイクロソフトやメタ・プラットフォームズなどが買われ、相場を押し上げた。4月米ISM製造業景況指数が市場予想を上回った事も投資家心理の改善につながり、NYダウ平均は一時430ドル超上昇した。
 
債券・商品先物
米国債10年                              4.221%     (+0.053)
NY原油(WTI)     USD/バレル   58.49        (+1.31%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   3,248.3     (-1.54%)
 

【日本】日銀早期利上げ観測の後退により、全般で円売りが優勢となった

 
為替(17時)
5月1日の東京外国為替市場は、日銀金融政策決定会合は市場予想通りに政策金利を0.50%に据え置いた。ただ、4月展望レポートにて経済成長率や物価見通しを下方修正したことで、日銀の早期利上げ観測が後退し、円売りが優勢となった。その後の植田日銀総裁の会見では「米国の関税政策の影響もあり、中心的な見通しを巡る不確実性は従来以上に大きくなっている」などと発言した。
 
米ドル円は、東京オープン直後は143.00円を挟んで小幅にもみ合う展開が続いた。正午過ぎには日銀金融政策決定会合にて市場予想通りに政策金利を0.50%に据え置いたが、同時に発表した展望レポートでは、経済成長率や物価見通しを下方修正した。これに伴い、日銀の早期利上げ観測が後退したことで円売りが進み144.74円まで上値を伸ばした。ただ、植田日銀総裁の会見が終了すると、円売りの流れは落ち着いた。
 
ユーロドルは、日銀の金融政策決定会合を受けて円がらみの取引が中心となる中で、ドル円の上昇を眺めながら1.1287ドルまで下押した。ただユーロ円が上昇していることもあり、ユーロ買い圧力もあり1.1312ドルまで買い戻されるなど、方向感は出にくかった。
 
ユーロ円は、日銀金融政策決定会合の発表を前に午前中は小幅な値動きでもみ合い様子見ムードとなった。もっとも、正午過ぎに日銀が政策金利を0.50%に据え置き、物価見通しなどを下方修正したことが伝わると、円売りが急ピッチで進行し163.46円まで上値を拡大した。その後は伸び悩むも底堅く推移し高値圏を維持した。
 
債券
日本国債10年   1.250%     (-0.063)
 

【市場主要イベント】
2日  ユーロ 4月消費者物価指数
   米   非農業部門雇用者数変化
この記事をシェアする
もっと読む
クッキー(Cookie)について: お客様が本ウェブサイトにアクセスする際、セキュリティの確保やお客様に関する情報を取得することを目的に、クッキー(Cookie)を使用する場合があります。 本ウェブサイトにお客様が継続的に訪問する場合、クッキーについて同意することと見なします。またクッキーはいつでも削除することが可能です。
FAQ お問合せ サポートデスク
月曜日-金曜日
9:00-24:00