【米国】米10年債利回りが上昇したことを受けて全般でドル買いが優勢となった
為替(2025年5月21日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 144.50(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1281米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 163.01(円)
ポンド円 GBP/JPY 193.47(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3392(米ドル)
5月20日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りが一時4.52%台まで上昇したことで、全般でドル買いが進行した。ただ、米10年債利回りが上昇幅を縮めると、ドル買いは一服した。なお、FOMCで投票権を有するムサレム米セントルイス連銀総裁が「金融政策は現在、良好な状態」「インフレ期待が不安になった場合、FRBは物価安定を優先すべき」などと発言した。
米ドル円は、米10年債利回りの上昇を背景に144.97円まで上昇したものの、米10年債利回りの上昇が一服し、上昇幅を縮めると144.43円まで売り戻された。米国株が下落したことも相場の重しとなり伸び悩んだ。もっともG7財務相・中央銀行会議に合わせて予定されている日米財務相会談や3回目の日米関税交渉を前にした様子見ムードも広がり、大きな方向感は出にくかった。
ユーロドルは、米10年債利回りの上昇を背景にドル買いが先行し、一時1.1223ドルまで下押したものの、東京時間午前に付けた日通し安値1.1217ドルが目先のサポートとして意識されると買戻しが優勢となり引け前には1.1285ドルまで日通し高値を更新した。上昇していた米10年債利回りが、上昇幅を縮めた事も相場の支援材料となった
株式
NYダウ平均 USD 42,677.23 -114.83(-0.26%)
NASDAQ総合 USD 19,144.67 -72.14(-0.37%)
S&P500 USD 5,940.82 -9.21(-0.15%)
株式市場は、足もとで上昇が続いていた後だけに利益確定目的の売りがでた。米10年債利回りが4.52%台まで上昇したことや米減税政策を巡る不透明感も相場の重しとなった。
債券・商品先物
米国債10年 4.489% (+0.040)
NY原油(WTI) USD/バレル 61.94 (+0.11%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,292.6 (+1.86%)
【日本】加藤財務相の発言を受けて、全般円安是正議論が進むとの思惑から円買いが優勢となった
為替(17時)
5月20日の東京外国為替市場は、加藤財務相がベッセント米財務長官との会談で為替問題を含めて議論するとの発言から、円安是正についての協議が進むとの思惑から円買いが優勢となった。また本邦金利が上昇したことも円買いを促した。
米ドル円は、東京勢が買いで参入すると145.51円まで上値を伸ばした。加藤財務相が「ベッセント米財務長官との会談で、為替含め2ヵ国間の諸問題を議論する」と発言すると、144.72円まで下押した。ただ、「23日に開催で調整している日米関税交渉にベッセント米財務長官が欠席の見通し」との報道が伝わると、145.30円まで再び上昇した。ただ買いの勢いは続かず、米10年債利回りが低下したこともあり、じり安に推移し144.09円まで下値を拡大した。
ユーロドルは、ドル円が上昇したタイミングでは1.1217ドルまで下押したが、加藤財務超過の発言をきっかけに、ドル円が反落すると一転して買いが優勢となり、小幅ながら堅調に推移し1.1277ドルまで上値を伸ばした。もっとも、前日高値の1.1288ドルが目先のレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。
ユーロ円は、ドル円の上昇に連れて163.27円まで上昇したが、ドル円が失速するとユーロ円も下落した。本邦金利が上昇したことにより円高が加速したことも相場の重しとなり、15時前には162.40円まで下値を広げた。その後はドル円の下落とユーロドルの上昇に挟まれる形で方向感は出にくかった。
債券
日本国債10年 1.486% (+0.012)
【市場主要イベント】
21日 英 4月消費者物価指数
22日 ユーロ ECB理事会
23日 日 4月消費者物価指数
独 GDP