【米国】米10年債利回りが一時4.5%台まで上昇したことで、全般でドル買いが優勢
為替(2025年5月29日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 144.35(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1326米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 163.46(円)
ポンド円 GBP/JPY 194.85(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3502(米ドル)
5月28日のニューヨーク外国為替市場は、前日の米経済指標の結果から、米経済の減速不安が和らいだ事や、米10年債利回りが一時4.5%台まで上昇したことで、全般でドル買いが優勢となった。なおFOMC議事要旨では、貿易・関税政策による不確実性やインフレの上振れリスクについて言及したうえで、「インフレと経済活動の見通しがより明確になるまで待つのが適切」おtの見解が示されたが、目新しさはなく相場への影響は限定的だった。
米ドル円は、前日の米経済指標が良好な結果であったこともあり、米経済減速への過度な懸念は和らぎ、ドルの買戻しが優勢となった。米10年債利回りの上昇も相場を下支えし145.08円まで上値を伸ばした。節目の145円越えでは利益確定目的の売りも入り伸び悩んだが底堅く推移し、下げは一時的となった。
ユーロドルは、全般でドル買いが優勢となった流れに沿って、25時前には1.1283ドルまで売り押された。引けにかけても戻りは鈍く、1.1290ドル前後でのもみ合いに終始した。米10年債利回りが一時4.5%台まで上昇したことや、引けにかけても底堅く推移したことでドル売り戻しは限定的だった。
株式
NYダウ平均 USD 42.098.69 -244.95(-0.57%)
NASDAQ総合 USD 19,103.41 -94.44(-0.49%)
S&P500 USD 5,889.49 -32.04(-0.54%)
株式市場は、半導体大手エヌビディアの決算発表を控えて持ち高調整目的の売りがでた。この日発表されたFOMC議事要旨では利下げに慎重な姿勢が改めて示されたことも相場の重しとなった。
債券・商品先物
米国債10年 4.481% (+0.035)
NY原油(WTI) USD/バレル 61.40 (+1.20%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,284.4 (-0.46%)
【日本】時間外の米10年債利回りの上昇を背景に、全般でドル買いが優勢となったが続かなかった
為替(17時)
5月28日の東京外国為替市場は、前日にドル買いが進んだ影響もあり、ポジション調整目的のドル売りが先行した。ただ、時間外の米10年債利回りがじり高に推移し、一時4.477ドルまで上昇したこともあり、ドル買いが優勢となった。ただ欧州勢参入後には、時間外の米10年債利回りの上昇が一服したこともあり、積極的にドルを買い進めていく展開とはならなかった。
米ドル円は、前日の大幅な上昇の反動もあり、ポジション調整目的の売りが先行し一時143.85円まで下押した。ただ、東京仲値にかけては買いが観測されたほか40年債入札の結果直後では一時144.77円まで上値を伸ばした。もっとも40年債をはじめとした長期金利が上昇するとドル円の上値も重たくなり、一進一退の展開となった。欧州勢参入後には、時間外の米10年債利回りの上昇一服や時間外のNYダウ平均がマイナス推移していることでやや売りが優勢となった。
ユーロドルは、ドル円で売りが先行したこともあり1.1344ドルまで上値を伸ばしたが、上値は重たく、時間外の米10年債利回りが上昇していることを受けてドル買いが優勢となり、14時台には1.1295ドルまで下値を拡大した。ただ10年債利回りの上昇が一服し欧州勢が参入すると、ポジション調整目的の買戻しが優勢となった。
ユーロ円は、東京仲値でドル円が上昇したタイミングでは163.83円まで上昇したものの、前日高値の163.94円がレジスタンスとして意識されると失速した。本邦長期金利の上昇で徐々に円買い圧力が強まっていることもあり、小幅ながらも下値を切り下げていく展開となった。
債券
日本国債10年 1.522% (+0.058)
【市場主要イベント】
29日 米 GDP
30日 米 PCEデフレーター
加 GDP