【米国】米10年債利回りの低下を受けて、全般でドル売りが優勢となった
為替(2025年5月30日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 144.18(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1365米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 163.82(円)
ポンド円 GBP/JPY 194.44(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3486(米ドル)
5月29日のニューヨーク外国為替市場は、アジア時間にはドル買いが進んだものの、米関税政策の先行き不透明感が根強いこともあり、ドルの売戻が進んだ。米10年債利回りが4.41%台まで急落したこともドル売りを促した。なお米四半期GDP(予想:1.7%、結果:1.2%)や新規失業保険申請件数(予想:23.0万件、結果:24.0万件)などが市場予想を下回り、さえない結果となった。
米ドル円は、米関税政策の先行き不透明感が根強いことから、アジア時間に進んだドル買いは巻き戻される形で、ドル売りが進行した。この日の米経済指標の結果が全般でさえない結果となったことも相場の重しとなり、米10年債利回りの低下とともに143.96円まで下押した。
ユーロドルは、全般でドルの売り戻しがが強まった流れに沿って、一時1.1384ドルまで上値を伸ばした。またNY時間にはパウエルFRB議長がトランプ米大統領と会談を行ったとの報道を受けて、パウエルFRB議長「政策軌道は最新のデータと見通し次第」と説明を受けた。それに対し、トランプ大統領は「金利を引き下げないのは間違い」と従来の主張を繰り返した。
株式
NYダウ平均 USD 42,215.72 +117.03(+0.27%)
NASDAQ総合 USD 19,175.71 +72.3(+0.37%)
S&P500 USD 5,912.18 +22.69(+0.38%)
株式市場は、半導体大手のエヌビディアの決算が市場予想を上回る増収増益となったことや、米裁判所がトランプ関税の一部差し止めを命じたことなどを好感した買いが入った。ただ、米関税政策については、不透明感も根強く、積極的に上値を試す展開とはならなかった。
債券・商品先物
米国債10年 4.426% (-0.055)
NY原油(WTI) USD/バレル 60.60 (-1.30%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,341.0 (+1.72%)
【日本】エヌビディアの決算内容が好感され、全般で米株先物高・ドル高が先行した
為替(17時)
5月29日の東京外国為替市場は、米株式市場終了後に発表されたエヌビディアの決算内容が好感され他事で、日米の株価指数先物は上昇しドル買い・円売りが先行した。また「米連邦裁判所がトランプ大統領の「解放の日」関税を差し止めた」との報道がきっかけとなり、関税政策への過度な警戒感は後退し、米10年債利回りの上昇とともにドル買いが優勢となった。
米ドル円は、前日の米株式市場終了後に発表されたエヌビディアの決算が売上高や一株あたり利益ともに市場予想を上回り、日米株価指数先物は上昇したことを背景に買いが先行した。米連邦裁判所の関税に関する報道が伝わると、買いが加速し、一時146.29円まで急伸した。もっとも買い一巡後は上値が重たくなり、145円台前半まで売り戻された。
ユーロドルは、エヌビディアの決算発表が市場予想を上回り日米の株価指数先物が上昇したことでドル買いが優勢となり一時1.1210ドルまで下押した。ただ売り一巡後には下げ渋り、1.124ドル前後でのもみ合いが続いた。その後、欧州勢が参入すると全般でドルが伸び悩む中で1.1282ドルまで上値を伸ばした。
ユーロ円は、エヌビディアの決算発表を好感したドル円の上昇の流れに沿って、一時164.21円まで上昇した。その一方でユーロドルが下落していることもあり、その後は163.82円まで売り戻された。ただ、米裁判所の判決を受けて、米関税政策をめぐる警戒感が後退し株高・円売りが活発化したことで、164.25円まで上値を伸ばした。その後は伸び悩み164.45円まで売り戻された。
債券
日本国債10年 1.517% (-0.005)
【市場主要イベント】
30日 米 PCEデフレーター
加 GDP