【米国】米10年債利回りの上昇を受けてドル買いが先行した
為替(2025年6月10日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 144.85(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1392米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 165.01(円)
ポンド円 GBP/JPY 195.83(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3524(米ドル)
6月9日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りの上昇を受けて全般でドル買いが優勢となった。ただ、米10年債利回りの上昇も一服するとドル買いも伸び悩み売り戻しが進んだ。米中貿易協議が進んでいることもあり、徐々に様子見ムードが強まった。なお、ベッセント財務長官は「米中交渉は良い話ができた」と話した。
米ドル円は、米10年債利回りが4.51%台まで上昇したことで、円売り・ドル買いが優勢となり、22時台には144.77円まで上値を伸ばした。ただ、アジア時間につけた日通し高値の144.95円が目先のレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。その後はロンドンで開かれた米中貿易協議の結果を見極めたいという思惑から、徐々に値動きは鈍くなった。
ユーロドルは、米10年債利回りの上昇を受けてユーロ売り・ドル買いが先行すると22時30分前には一時1.1386ドルの日通し安値を付けたものの、前週末の安値1.1372ドルが目先のサポートとして意識されると買戻しが優勢となり、1.1430ドルまで買い戻された。
株式
NYダウ平均 USD 42,761.75 -1.11(-0.01%)
NASDAQ総合 USD 19,587.22 +59.75(+0.30%)
S&P500 USD 6,005.89 +5.52(+0.09%)
株式市場は、ロンドンで開催された米中貿易協議の成り行きを見極めたいとの思惑から、方向感が出にくかった。なお、米中協議は10日も継続して行われる見通しとなっている。ハイテク株比率が高いナスダックでは、米10年債利回りの低下が高PER株の買いを支えた。
債券・商品先物
米国債10年 4.476% (+0.081)
NY原油(WTI) USD/バレル 64.44 (+3.21%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3.346.7 (-0.87%)
【日本】先週末のドルの大幅な上昇の反動から、調整目的のドル売りが優勢となった
為替(17時)
6月9日の東京外国為替市場は、東京仲値にかけては全般でドル買いが先行した。ただ、前日にドル買いが進んだ反動や米10年債利回りが低下したことで、一転してドル売りが優勢となった。時間外の米10年債利回りは、17時過ぎには4.47%台まで低下した。
米ドル円は、東京仲値にかけてドル買いが進み144.95円まで上値を伸ばしたが、節目の145円を前にして伸び悩んだ。先週末に大幅に上昇した反動もあり、調整目的の売りも入り、144.34円まで下押した。その後は小幅にもみ合ったが、ロンドンで行われる米中貿易協議への警戒感も重しとなり、17時までに144.10円まで下押した。
ユーロドルは、ドル円の上昇に伴い1.1392ドルまで下押したものの、ドル円が一転して下落したことに伴い買いが入り、一時1.1424ドルまで上値を伸ばした。ただ、ユーロ円が下落している影響もうけたことで伸び悩んだ。その後は16時前には1.1429ドルまで上値を伸ばしたが、積極的に買い進めていく展開とはならなかった。
ユーロ円は、東京仲値にかけて165.16円まで上値を伸ばしたが、ドル円の下落につれて円買いユーロ売りが進行した。ユーロ円は一時164.81円まで下落した。その後はわずかに下げ渋ったものの、欧州勢が参加し始めると再び売り圧力が強まり、17時過ぎには164.54円まで下押した。
債券
日本国債10年 1.476% (+0.016)
【市場主要イベント】
10日 英 失業保険申請件数
11日 米 消費者物価指数
12日 英 4月月次国内総生産
13日 独 5月消費者物価指数
米 ミシガン大学消費者態度指数・速報値