トランプ大統領の発言から、米早期利下げ観測を意識したドル売りが優勢となった

【米国】新規材料に欠ける中で、ドルは方向感なくもみ合う展開が続いた

為替(2025年6月27日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY   144.39(円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.1699(米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   168.91(円)
ポンド円          GBP/JPY   198.12(円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.3725(米ドル)

6月26日のニューヨーク外国為替市場は、日本時間にトランプ大統領が次期FRB議長の早期指名を検討していることが伝わると、全般でドル売りが優勢となりドル売りが急伸した。ただ、ニューヨーク時間には新規材料に欠ける中でドルの買戻しが進んだ。もっとも積極的にドルを買い戻す展開とはならず、レンジ内でのもみ合いとなった。

米ドル円は、パウエルFRB議長の議会発言を通過したことや中東情勢をめぐる警戒感が再び高まるような事態にはなっておらず、新規材料に欠ける中で方向感が出ずにもみ合う展開となった。米早期利下げ観測の高まりや米金融政策への政治的介入を警戒したドル売りが優勢となり、欧州市場序盤に一時143.75円まで下落した影響が残ったことも、相場の重しとなった。

ユーロドルは、トランプ大統領が次期FRB議長の早期指名を検討していることが伝わり、欧州時間序盤には1.1744ドルと2021年9月以来の高値を更新した。なお、市場では「FRBの独立性が脅かされている」との警戒感も強かった。ニューヨーク時間では再び高値更新を目指す動きもあったが、1.1740ドルまでにとどまり、高値更新はできずに売り戻された。

株式
NYダウ平均       USD   43,386.83                          +404.41(+0.94%)
NASDAQ総合    USD   20,170.74                              +193.20(+0.96%)
S&P500             USD     6,141.01                                   +48.86(+0.80%)

株式市場は、中東情勢をめぐる懸念が後退する中で、投資家心理が改善し買いが広がった。マイクロン・テクノロジーの決算が良好な内容となったことを受けて、人工知能(AI)関連の銘柄に買いが入った。

債券・商品先物
米国債10年                               4.291%     (-0.007)
NY原油(WTI)     USD/バレル   64.30        (-0.29%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   3,346.4     (+0.23%)
 

【日本】米利下げ観測の高まりを受けて、全般でドル売りが優勢となった

為替(17時)
6月26日の東京外国為替市場は、一部報道でトランプ大統領は次期FRB議長の早期指名を検討」と伝わったことで、米大統領が金融緩和に積極的なハト派の人物を選出するとの思惑から、米10年債利回りの低下とともに全般でドル売りが優勢となった。

米ドル円は、一部報道で「トランプ大統領は次期FRB議長の早期指名を検討」と伝わったことで、米大統領が金融緩和に積極的なハト派の人物を選出するとの思惑から、全般でドル売りが先行した。144.6円台では下げ渋ったものの、戻りは限定的で米10円債利回りが4.26%台まで低下すると、17時までに143.92円まで下押した。

ユーロドルは、米次期FRB議長に関する報道をきっかけにドル売りが先行し、1.1716ドルまで上値を伸ばした。ただ、2021年9月以来の高値更新後は利益確定の売りに押される形で売りが優勢となり、15時台には1.1671ドルまで下値を広げた。もっとも下値も堅く17時までには1.1713ドルまで買い戻されるなど方向感は出にくかった。

ユーロ円は、ユーロドルが上昇した場面では169.38円まで上昇したものの、その後はユーロドルの失速やドル円の下落につられる形で売りが優勢となり、168.97円まで売り押された。一時169.39円まで買い戻される場面もあったが、上値は重たく17時までには168.54円まで下値を広げた。

債券
日本国債10年 1.421%     (+0.027)
 

【市場主要イベント】
27日 米 個人消費支出
       加 月次国内総生産
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