米10年債利回りが低下したことを受けて、全般でドル売りが優勢となった

【米国】米利下げ観測の高まりを受けてドル売りが優勢となった

為替(2025年9月11日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY   147.46(円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.1694(米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   172.44(円)
ポンド円          GBP/JPY   199.53(円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.3527(米ドル)

 
9月10日のニューヨーク外国為替市場は、米労働省が発表した8月米卸売物価指数(予想:0.3%、結果:-0.1%)と市場予想をを下回ったことを受けて、ドル売りが先行した。その後はすぐにドルが買い戻されたものの、米10年債利回りが一時4.02%台まで低下したことで、ドル売りが優勢となった。
 
米ドル円は、米労働省が発表した8月米卸売物価指数が市場予想よりも弱い内容だ他t事が伝わると、全般でドル売りが先行し、一時147.10円と日通し安値を更新した。ただ、ドル売りは一時的ですぐに持ち直した。その後は、米10年債利回りの低下に伴い上値が重たくなったが、大きな方向感は出なかった。
 
ユーロドルは、8月米卸売物価指数が市場予想を下回ったことで、ドル売りが先行し1.1727ドルまで上値を伸ばした。その後はすぐに売り戻されたが、米10年債利回りが4.02%まで低下したことでドル売りが優勢となった。もっとも、明日には米CPIやECB定例理事会など重要なイベントが控えていることもあり、大きな方向感は出にくかった。
 
株式
NYダウ平均       USD   45,490.91        -220.42(-0.48%)
NASDAQ総合    USD   21,884.75          +6.24(+0.02%)
S&P 500             USD    6,532.03          +19.41(+0.29%)

株式市場は、8月米卸売物価指数は市場予想を下回り、米利下げを後押しする内容だったが、11日に控えたCPIの結果を見極めたいとの見方から、売りが優勢となった。また前日に史上最高値を更新したことから、利益確定目的の売りも出やすかった。その一方で、ナスダックやS&P500は再び史上最高値を更新した。
 
債券・商品先物
米国債10年                              4.049%     (-0.040)
NY原油(WTI)     USD/バレル   63.28        (+1.57%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   3,680.4     (+0.45%)
 

【日本】日本の次期総裁候補をにらんでの円売りが優勢となった

 
為替(17時)
9月10日の東京外国為替市場は、石破首相が退陣表明をし、次期総裁としてハト派の高市氏が有力候補となっていることもあり、円売りが先行した。欧州通貨は、欧州金利の低下やロシアのドローンがポーランド上空に侵入したことで、地政学リスクが高まりユーロ売りを促した。
 
米ドル円は、前日のドル買いの流れを引き継いだことや、時間外の米10年債利回りが上昇した事を受けて買いが優勢となり10時台には147.58円まで上値を伸ばした。もっとも前日高値に面合わせしたところでは伸び悩み、売り戻された。もっとも下値も底堅く推移し、16時前には再び午前中高値に面合わせしたが再び伸び悩んだ。
 
ユーロドルは、全般でドル買いが先行した流れに沿って1.1689ドルまで下押したものの売り一巡後にはショートカバーが入り1.1718ドル円まで買い戻された。もっとも欧州金利が低下して始まったことを受けて欧州勢がユーロ売りで参入したことで、1.1682ドルまで日通し安値を更新したが、その後はすぐにショートカバーが入った。
 
ユーロ円は、ユーロドルが下落して始まったことでユーロ売りが先行して172.38円まで下押したが、日経平均株価が後場にかけて底堅く推移したことで徐々に買戻しが優勢となり、15時台には172.74円まで上値を伸ばした。ただ、欧州金利の低下を背景にユーロドルが下落すると、一転してユーロ売りが優勢となり172.38円まで下押した。
 
債券
日本国債10年   1.570%     (+0.005)
 

【市場主要イベント】
11日 ユーロ ECB政策金利
   米   消費者物価指数
12日 英   7月GDP
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