【米国】パウエルFRB議長の発言から利下げに慎重な姿勢と受け止められドル売りが優勢となった
為替(2025年9月24日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 147.65(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1814(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 174.38(円)
ポンド円 GBP/JPY 199.71(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3524(米ドル)
9月23日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りの上昇を受けて全般でドル買いが先行した。もっともパウエルFRB議長の講演で「短期的なインフレへのリスクは上方向、雇用へのリスクは下方向に傾いており、厳しい状況だ」「両面のリスクが存在し、リスクの全くない道は存在しない」などと述べた。この発言から、「追加利下げには慎重な姿勢だ」と受け止められ、ドル売りが優勢となった。
米ドル円は、米10年債利回りが4.14%台まで上昇したことでドル買いが優勢となり、一時147.93円まで上値を伸ばしたものの、米10年債利回りが伸び悩み低下するとドル売り・円買いが優勢となり147.46円まで下押し、日通し安値を更新した。なおパウエルFRB議長はインフレリスクや雇用リスクについて述べ、次回FOMCでの利下げについては言及しなかった。
ユーロドルは、パウエルFRB議長の講演を前に様子見ムードが強くレンジ内での推移が続いた。ただ、米10年債利回りが4.10%台まで低下すると徐々にドル売りが優勢となり、一時1.1818ドルまで上値を伸ばした。もっともアジア時間の高値1.1820ドルを前にすると伸び悩んだ。
株式
NYダウ平均 USD 46,292.77 -88.76(-0.19%)
NASDAQ総合 USD 22,577.34 -210.56(-0.92%)
S&P 500 USD 6,656.93 -36.81(-0.54%)
株式市場は、パウエルFRB議長の講演での発言が「追加利下げには慎重な姿勢を示した」と受け止められたことから、株売りにつながった。史上最高値を更新した後だけに利益確定目的の売りも出やすかった。
債券・商品先物
米国債10年 4.110% (-0.039)
NY原油(WTI) USD/バレル 63.34 (+2.04%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,796.9 (+0.41%)
【日本】欧州勢参入後には欧州各国のPMI速報値が予想を下回ったことで、ユーロ売りが優勢となった
為替(17時)
9月23日の東京外国為替市場は、日本市場が休場となっていることで市場参加者が少なくややもみ合う展開が続いたものの、日経平均株価先物は上昇していることで徐々に円売りが優勢となった。その一方で欧州通貨は高値圏での推移が続いていることから、利益確定目的の売りも入りやすく、ユーロ売りが優勢となった。
米ドル円は、日本市場が休場となり日本勢が不在となる中で、前日の売りの流れに沿って147.60円まで下押した。その後は日経平均株価先物が上昇したことで147.86円まで上値を伸ばした。もっとも買い一巡後は売り戻され147.80円前後でもみ合うなど方向感は出なかった。
ユーロドルは、1.18ドルを割り込んだところで買い圧力が強まり、1.18ドルを回復したことで買いが優勢となり1.1820ドルまで上昇した。もっとも18日の高値1.1848ドルが目先のレジスタンスとして意識されると売り戻しが優勢となり16時台には1.1779ドルまで下押した。
ユーロ円は、早朝に174.38円まで上値を伸ばしたものの、ドル円が下落したことで174.19円まで下押し、174.33円前後でもみ合った。その後はドル円の持ち直しにつれて円売りが優勢となり12時過ぎには174.49円まで上値を伸ばした。もっともユーロドルが伸び悩み売り優勢となっていることを受けて一時174.05円まで売られた。
債券
日本国債10年 1.657% (±0)
【市場主要イベント】
24日 米 新築住宅販売件数
25日 米 4ー6月期実質国内総生産
26日 米 PCEデフレーター
加 国内総生産