【米国】米政府機関の一部閉鎖を懸念したドル売りが先行した
為替(2025年9月30日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 148.59(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1726(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 174.20(円)
ポンド円 GBP/JPY 199.58(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3429(米ドル)
9月29日のニューヨーク外国為替市場は、米政府機関の一部閉鎖の可能性が警戒される中で、ドル売りが先行した。なおムサレム米セントルイス連銀総裁は「インフレ率が目標を依然として上回っていることを踏まえると、政策運営は慎重にすべきだ」との見解を示した。
米ドル円は、米政府機関の一部閉鎖の可能性が警戒される中で、米10年債利回りが4.13%台まで低下したことで148.48円まで売られた。その後は下げ渋ったものの買戻しの勢いはなく、方向感なく148.60円を挟んでもみ合う展開が続いた。
ユーロドルは、米政府の一部機関が閉鎖されるとの警戒感から全般でドル売りが先行し、23時前には1.1754ドルまで上値を伸ばした。ただ、買い一巡後には8月米住宅販売保留指数が市場予想を上回ったことも相場の重しとなり、1.1720ドルまで売り脅された。
株式
NYダウ平均 USD 46,316.06 +68.78(+0.14%)
NASDAQ総合 USD 22,593.33 +109.26(+0.48%)
S&P 500 USD 6,661.20 +17.49(+0.26%)
株式市場は、米利下げ継続期待を背景に買いが入った。またエヌビディアなど人工知能関連株の一角に買いが集まった事も相場を下支えした。ただ、米政府機関の一部閉鎖懸念が高まっていることで指数は下げに転じる場面もあった。
債券・商品先物
米国債10年 4.141% (-0.036)
NY原油(WTI) USD/バレル 62.77 (-3.08%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,862.9 (+1.92%)
【日本】日銀早期利上げ観測の高まりを受けて、全般で円買いが優勢となった
為替(17時)
9月29日の東京外国為替市場は、四半期末の配当権利落ち日による売りもあり、日経平均株価は大きく低下して始まったことで、リスク・オフの円買いが優勢となった。また野口日銀審議委員が「政策金利調整の必要性がこれまで以上に高まりつつある」との見解を示したことで、早期利上げ期待が高まったことも円買いを促した。
米ドル円は、日経平均株価が大きく低下して始まり上値が重たいことや、日銀の野口審議委員の発言を受けて、日銀の利下げ観測が高まっていることを受けて円買いが優勢となった。12時過ぎには148.88円まで低下し下げ渋ったものの、17時までに148.52円まで低下した。
ユーロドルは、対円を中心にドル売りが進んだ流れに沿ったほか、時間外の米10年債利回りが低下したこともあり、14時過ぎには1.1733ドルまで上値を伸ばした。その後はユーロ円が下落している影響も受けて伸び悩み1.171ドルまで売り戻された。もっとも下値は限定的だった。
ユーロ円は、日本株安やドル円の下落につられる形で、前週末安値を下抜けて売りが進んだ。日銀の早期利上げ期待が高まっていることもで円買いが優勢となった。欧州勢参入後も売りは続き、17時までには174.19円まで下値を広げた。
債券
日本国債10年 1.639% (-0.010)
【市場主要イベント】
30日 豪 豪中央銀行、政策金利
英 四半期国内総生産
1日 日 7-9月期日銀短観
ユーロ 9月消費者物価指数
米 ADP雇用統計
米 ISM製造業景況指数
3日 米 非農業部門雇用者数変化
米 ISM非製造業景況指数