米雇用指標の低調な結果を受けてドル売りが先行したが、一時的だった

【米国】米ISM非製造業景況指数が市場予想を上回り、ドル買いが優勢となった

為替(2025年9月5日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY   148.46(円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.1650(米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   172.96(円)
ポンド円          GBP/JPY   199.49(円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.3432(米ドル)

9月4日のニューヨーク外国為替市場は、ADP米雇用統計(予想:6.5万人、結果:5.4万人)が市場予想を下回ったことで全般でドル売りが先行した。もっともドル売りの流れは限定的だった。もっとも、その後発表の米ISM非製造業景況指数(予想:51.0、結果:52.0)が市場予想を上回ったことでドルの買戻しが優勢となった。なお、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁は「経済が予想通りに推移すれば、政策金利は段階的に引き下げが正当化されるだろう」との見解を示した。

米ドル円は、ADP雇用統計が市場予想を下回ったことでドル売りが先行し一時148.36円まで下押した。もっとも節目の148円が目先のサポートとして意識されると買戻しが優勢となり、米ISM非製造業景況指数が市場予想を上回ったこともドル買いを促した。米10年債利回りが下げ幅を縮小したこともあり、24時台には148.77円まで上値を伸ばした。

ユーロドルは、ADP雇用統計や前週分の新規失業保険申請件数が市場予想よりも弱い内容であることが伝わると、ユーロ買い・ドル売りが先行したものの、反応は一時的だった。その後発表されたISM非製造業景況指数で市場予想を上回ったこともあり、1.1630ドルまで下押した。ただ、5日には米雇用統計の発表を控えていることもあり、様子見ムードが強く大きな方向感は出にくかった。

株式
NYダウ平均       USD   45,621.28        +350.06(+0.77%)
NASDAQ総合     USD   21,704.99        +208.94(+0.97%)
S&P 500            USD    6,502.09          +53.82(+0.83%)

株式市場は、8月ADP雇用統計報告や前週分の新規失業保険申請件数が予想よりも弱い内容だったことが分かると、FRBの利下げ観測の高まりを受けて全般で買いが広がった。

債券・商品先物
米国債10年                               4.165%     (-0.056)
NY原油(WTI)     USD/バレル   62.84        (-0.75%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   3,602.4     (-0.47%)
 

【日本】日経平均株価が一時600円超上昇した事もあり、円売りが優勢となった

為替(17時)
9月4日の東京外国為替市場は、日経平均株価が大幅に上昇したことを受けて全般で円売りが優勢となった。また、自民党4役が辞意を表明していることで政局不安が高まっていることも円売りを促した。

米ドル円は、東京仲値にかけて買いが先行したものの、その後は売りが優勢となり一時147.79円まで下値を拡大した。もっとも日経平均株価が上昇していることを背景に買いが優勢となり下値を切り上げながら17時前には148.41円まで上値を伸ばした。

ユーロドルは、一時1.1669ドルまで上値を伸ばしたが、ドル円でドル買いが進行したことを受けて、ドル買いが優勢となりじり安に推移し14時過ぎには1.1648ドルまで下値を伸ばした。その後一時買い戻されるも再び1.1644ドルまで下値を拡大した。

ユーロ円は、午前中は売りに押され一時172.45円まで下押したものの、ドル円の上昇を受けて買戻しが優勢となった。日経平均株価が上昇していることを受けて、買いが優勢となり17時過ぎには172.92円まで上値を伸ばした。

債券
日本国債10年 1.602%     (-0.040)
 

【市場主要イベント】
5日 ユーロ 4‐6月期GDP
  米 8月非農業部門雇用者数変化
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