【米国】米利下げ観測の高まりから、全般でドル売りが優勢となった
為替(2025年9月9日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 147.41(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1718(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 172.68(円)
ポンド円 GBP/JPY 199.11(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3506(米ドル)
9月8日のニューヨーク外国為替市場は、先週末の米雇用統計の結果を受けて次回FOMCでは利下げが確実視される中で、一部では大幅利下げもありうるとの思惑から全般でドル売りが優勢となった。フランスでは、バイル内閣に対する信任投票が実施されたが反対多数で否決された。もっとも市場では想定通りとの見方から影響は限定的だった。
米ドル円は、東京市場では日本の拡張財政政策への期待から円売りが先行したが、欧州市場以降は米利下げ観測の高まりから、ドル売りが優勢となった。147.70円前後でもみ合う展開が続いたが、引け前には一時147.34円まで安値を更新した。
ユーロドルは、前週末に公表された米雇用統計の結果を受けて、次回FOMCでの利下げがほぼ確実視される中で、一部市場参加者の中では大幅利下げへの思惑も浮上していることから、全般でドル売りが優勢となり一時1.1765ドルまで上値を伸ばした。
株式
NYダウ平均 USD 45,514.94 +114.09(+0.25%)
NASDAQ総合 USD 21,800.16 +99.77(+0.45%)
S&P 500 USD 6,495.16 +13.65(+0.21%)
株式市場は、米景気悪化への懸念から売りが強まる場面もあったが、次期FOMCでの利下げ観測が高まったことで買いが優勢となると持ち直した。なお、ハイテク株比率が高いNASDAQでも上昇した。
債券・商品先物
米国債10年 4.042% (-0.034)
NY原油(WTI) USD/バレル 62.14 (+1.05%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,677.0 (+1.02%)
【日本】石破政権の退陣表明を受けて、財政拡張政策への期待から円売りが先行した
為替(17時)
9月8日の東京外国為替市場は、週末7日に石破首相が退陣の意向を表明すると、次期政権での減税政策など、財政拡張政策への期待感が高まり、全般で円売りが優勢となった。その一方で、米10年債利回りが低下していることで欧州市場ではドル売りが優勢となった。
米ドル円は、石破首相が週末に辞任する意向を表明したことを受けて、次期政権での減税政策実現への思惑が高まり、上昇して始まり148.45円まで上値を伸ばした。日経平均株価が上昇していることも相場の支えとなった。もっとも買い一巡後には利益確定目的の売りが優勢となり17時過ぎには147.46円まで下押した。
ユーロドルは、円主導の相場となったことから、大きな方向感は出にくかった。序盤はドル円の上昇から、ややドル買いが優勢となるものの底値も堅く小幅にもみ合った。もっとも、ドル円の伸び悩みもあり欧州勢がドル売りで参入したことで、17時過ぎには1.1743ドルまで上値を伸ばした。
ユーロ円は、週末の石破首相の退陣表明を受けて財政拡張政策への期待感から買いが優勢となった。一時173.91円まで急ピッチで上昇したこともあり、その後は伸び悩んだ。午後になると、ドル円の伸び悩みやユーロクロスの下落を受けて、17時過ぎには173.06円まで下押した。
債券
日本国債10年 1.558% (-0.017)
【市場主要イベント】
10日 米 卸売物価指数
11日 ユーロ ECB政策金利
米 消費者物価指数
12日 英 7月GDP