FRB高官のタカ派発言を受けて米ドル買いが進行

【米国】

為替(2023年5月23日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  138.58  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0812  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   149.82  (円)
ポンド円         GBP/JPY   172.30  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2434  (米ドル)

5月22日のニューヨーク外国為替市場では、FRB(米連邦準備理事会)高官の発言を受けて米ドル買いが優勢となった。ミネアポリス連銀総裁は22日、6月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げを見送った場合でも、利上げ局面が終了したと示さないことが重要だと言及。また、セントルイス連銀総裁は更なる利上げの必要性について言及した。ハト派寄りのサンフランシスコ連銀総裁も利上げの選択肢を残す必要性を主張した。FRBによる利上げ継続の可能性が意識された。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.33%、10年債が3.71%となっている。

米ドル円は138.42円で取引を開始。朝方に一時138.00円まで下落する場面があった。しかしその後は持ち直し、一時138.70円まで上昇。138.58円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0820ドルで始まると、取引時間前半に一時1.0796ドルまで下落。その後は1.0824ドルまで持ち直す展開となり、そのまま1.0812ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2434ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は149.76円で取引を開始。朝方に一時149.33円まで下落したものの、直ぐに回復して一時は149.92円まで上昇。その後はやや膠着した展開となり、149.83円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  33,286.58   -140.04 (-0.42%)
NASDAQ総合   USD  12,720.78    +62.88 (+0.50%)
S&P500           USD    4,192.63    +0.65 (+0.02%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続落となった。FRB高官から相次いでややタカ派的な発言が聞かれ、株式相場では更なる利上げによって景気が抑制される可能性が意識された。個別では電気自動車大手テスラや製薬大手ファイザーなどの上昇が目立った一方、半導体大手マイクロン・テクノロジーや飲料大手ペプシコなどは下落した。

債券・商品先物
米国債10年                                 3.7129%  (+0.032)
NY原油(WTI)    USD/バレル    72.09  (+0.55%)
NY金(COMEX)   USD/オンス  1,974.0  (-0.38%)
 

【日本】 国内株式相場の上昇でリスクテイクの円売りが優勢

為替(17時)
5月22日の東京外国為替市場では、やや円売りが優勢となった。午前中は米債務上限問題に対する懸念などを背景に米ドル売りが先行し、米ドル円はやや軟調に推移した。午後になり日経平均株価が上値を拡大したことに併せて、投資家のリスクテイクに伴う円売り圧力が強まった。

米ドル円は137.69円で取引を開始。朝方はやや軟調に推移し、一時は137.50円まで下落する場面があった。午後になると一転して堅調に推移し、一時は138.04円まで上昇。137.83円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0817ドルで始まると、取引時間前半は膠着した値動きとなった。夕方にかけてはやや軟調な展開となり、一時は1.0796ドルまで下落。終盤にかけてはやや持ち直し、1.0811ドルで引けた。

ユーロ円は148.94円で取引を開始し、その後は売り買いが交錯する展開となった。昼過ぎにかけて強含むと、一時は149.28円まで上昇。しかし、その後は一転して下落し、一時は148.84円を付ける場面があった。引けにかけては再びやや上昇し、149.01円で取引を終えた。

債券
10年長期金 0.382% (-0.020)

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