米CPIの結果を受けてインフレ懸念が再燃、米ドル買いが進行

【米国】

為替(2023年10月13日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  149.81  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0528  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   157.72  (円)
ポンド円      GBP/JPY   182.40  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2176  (米ドル)

10月12日のニューヨーク外国為替市場では、米ドルが買われる展開となった。この日発表された米消費者物価指数(CPI)(前年比、前回3.7%、予想3.6%、結果3.7%)は市場予想に反して前月比で上昇し、市場では米国での根強いインフレ懸念が意識された。また、新規失業保険申請件数も予想を下回ったことも、労働市場の逼迫による物価の上昇を警戒させた。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が5.07%、10年債が4.7%となっている。

米ドル円は149.15円で取引を開始。取引時間の前半に一時149.05円まで下落した。しかし、その後はCPIの結果を受けて水準を切り上げる展開となり、一時は149.83円まで上昇。そのまま149.81円で取引を終えた。

ユーロドルは1.062ドルで始まると、ほぼ一貫して下落する展開となった。引けにかけても軟調に推移し、1.0528ドルまで下落して引けた。ポンドは、対米ドルで1.2176ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は158.39円で取引を開始。一時は158.46円まで上昇する場面があった。しかし、その後は大幅に水準を切り下げ、一時は157.65円まで下落。引けにかけてはやや反発し、157.73円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  33,631.14   -173.73 (-0.51%)
NASDAQ総合  USD  13,574.22   -85.46 (-0.63%)
S&P500        USD    4,349.61    -27.34 (-0.62%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は反落となった。米CPIが市場予想を上回ったことが嫌気された。個別では半導体大手ブロードコムやソフトウェア大手アドビなどが上昇した一方、飲料大手のコカ・コーラやペプシコなどの下落が目立った。

債券・商品先物
米国債10年                     4.7000%  (+0.138)
NY原油(WTI)   USD/バレル    83.5  (+0.01%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,881.6  (-0.30%)
 

【日本】 米物価統計の発表を控えて主要通貨ペアは小動き


為替(17時)
10月12日の東京外国為替市場では、主要通貨ペアは小動きに終始した。米消費者物価指数(CPI)の発表を控えて積極的にポジションを傾けにくい状況が意識された。一時は米長期金利が低下したことを受けて米ドルが売られる展開となったが、その後は米長期金利がやや反発したことで米ドル買いに転じた。

米ドル円は149.1円で取引を開始。取引時間の前半には一時149.28円まで上昇する場面があった。しかし、その後は徐々に水準を切り下げ、一時は148.96円まで下落。引けにかけては反発し、149.18円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0619ドルで始まると、この日は方向感を欠く展開となった。高値1.064ドルと安値1.0619ドルの範囲での値動きに終始し、そのまま1.062ドルで引けた。

ユーロ円は158.33円で取引を開始。一時は158.61円まで上昇する場面もあったが、積極的にユーロを買い進む動きは見られなかった。夕方になると軟調に推移し、158.43円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.75% (-0.0240)

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