米CPIは市場予想をやや下回る、米ドル売りが優勢の展開に

【米国】

為替(2023年7月13日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  138.52  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.1131  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   154.19  (円)
ポンド円         GBP/JPY   179.81  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2987  (米ドル)

7月12日のニューヨーク外国為替市場では、米ドル売りが優勢の展開となった。この日発表された米消費者物価指数(CPI)(前年比、前回4.0%、予想3.1%、結果3.0)は市場予想を小幅に下回り、市場ではFRB(米連邦準備理事会)による利上げの打ち止めが意識された。これを受けて米ドルは売られ、米ドル円は水準を大幅に切り下げる展開となった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.74%、10年債が3.86%となっている。

米ドル円は139.52円で取引を開始。朝方は一時139.64円まで上昇したものの、米CPIの発表後は一転して下落基調となった。一時は138.17円まで下落し、138.52円で取引を終えた。

ユーロドルは1.1015ドルで始まると、米CPIの結果を受けて大幅に水準を切り上げた。一時は1.1141ドルまで上昇し、1.1132ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2987ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は153.68円で取引を開始。一時は153.51円まで下落する場面があった。しかし、その後は徐々に水準を切り上げ、一時は154.29円まで上昇。154.20円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  34,347.43   +86.01 (+0.25%)
NASDAQ総合   USD  13,918.96   +158.25 (+1.15%)
S&P500           USD    4,472.16    +32.89 (+0.74%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続伸となった。米CPIが市場予想を下回り、米金利が低下したことが相場の支えとなった。個別では半導体大手エヌビディアやソーシャルメディア大手メタ・プラットフォームズなどが上昇した一方、通信機器大手シスコシステムズや医療保険大手ユナイテッドヘルスなどの下落が目立った。

債券・商品先物
米国債10年                          3.8603%  (-0.112)
NY原油(WTI)    USD/バレル    75.75  (+1.25%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,961.7  (+1.24%)
 

【日本】 日銀の政策修正観測で円買いが進行、米ドル円は140円を割り込む

為替(17時)
7月12日の東京外国為替市場では、円が買われる展開となった。日本では日銀の政策修正観測の強まりを背景として、円を借りて米ドルを買うキャリートレードの買い戻しが進んだ。また、12日には米消費者物価指数(CPI)の発表を控えて、ポジションを調整する売買も出やすかった。

米ドル円は140.34円で取引を開始。朝方から軟調な地合いが継続し、一時は139.31円まで下落した。140円を割り込んでからはやや下げ止まる動きも見せたが、反発する勢いはなく、139.57円で取引を終えた。

ユーロドルは1.1007ドルで始まると、堅調な値動きが続いた。一時は1.1037ドルまで上昇し、引けにかけても底堅く推移して1.1028ドルで引けた。

ユーロ円は154.48円で取引を開始。米ドル円と似た値動きとなり、夕方には一時153.65円まで下落する場面があった。引けにかけては下げ止まる展開となり、153.91円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.4748% (+0.024)

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