【今週のハイライト】日銀の利上げペース加速観測が高まったことで、全般で円買いが優勢となった

為替(2026年9月11日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY   154.45(円)
ユーロ米ドル     EUR/USD  1.1610(米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   178.31(円)
ポンド円          GBP/JPY   208.68(円)
ポンド米ドル    GBP/USD  1.3510(米ドル)

米ドル円
7日(月)は、本邦勢参入後売りが先行し155.80円まで下押したものの、その後は買い戻され方向感なく揉みあう展開が続いた。ただ、日銀の利上げ観測が高まっていることや、ベッセント財務長官の円安是正圧力を背景に、上値は重たく徐々に売りが優勢となり155.52円まで下値を拡大した。 日銀の利上げペースが加速するとの思惑から、欧州時間序盤には154.05円まで下値を拡大した。もっとも米国はレーバーデーの祝日でNY勢が不在という事もあり、大きな方向感は出にくく、154.40円前後での小幅なもみ合いが続いた。

8日(火)は、 日銀の利上げ観測が高まっていることを受けて円買いが先行し、11時台には152.88円まで急落した。ただ、その後は上野厚労相によるGPIF運用についての発言が伝わったこともあり、徐々に買戻しが優勢となった。時間外の米10年債利回りが上昇したことも支えとなり、16時台には153.97円まで買い戻された。やや売りが先行したもののGPIFによる基本ポートフォリオ変更に対する過度な警戒感が後退したほか、日銀による利上げペース加速への思惑も和らいだことで、下値も支えられ154.10円前後でもみ合った。午前4時前には153.45円まで下押したものの一時的だった。

9日(水)は、 ベッセント財務長官の発言を受けて円買いが優勢となると、徐々に上値を切り下げ、15時台には152.93円まで下値を拡大した。ただ、前日安値の152.88円を前に下げ渋った。時間外の米10年債利回りが上昇したものの反応は鈍かった。ベッセント財務長官による円安是正発言から円買いが先行した。ただ、米財務省が米国債を最大60億ドル買い戻すと発表した事に伴い、米10年債利回りが4.85%台まで上昇し、153.80円までドル買いが優勢となった。もっとも、上値は限定的だった。

10日(木)は、 東京仲値にかけて153.74円まで上値を伸ばしたものの、増日銀審議委員が「仮にインフレが加速した場合、急速な利上げを迫られるリスクがある」などと発言すると、153.28円まで急落する場面も見られた。もっともその後も大きな方向感は出ず、153.50円を挟んで小幅なもみ合いが続いた。米10年債利回りの上昇を受けて徐々に買いが強まり、米卸売物価指数が市場予想を上回ると、154.67円まで上値を伸ばし日通し高値を付けた。買い一巡後には153.84円まで下押す場面があったが、米10年債利回りが高水準となっていることから再び154円台まで上昇した。

ユーロドル
7日(月)は、 ドル円でドル売りが先行したことで東京仲値にかけては1.1620ドルまで上値を伸ばしたが、その後は一転して売りが優勢となり1.1607ドルまで下押した。ただ、ドル円がふたたび売り優勢で推移すると、ユーロドルでも徐々に買戻しが優勢となり、17時前には1.1623ドルまで上値を伸ばし、午前中高値を更新した。買いが先行し1.1633ドルまで上昇したが、欧州時間序盤の高値1.1623ドルを前に上値が重たくなると、徐々に売り戻しが優勢となり1.1621ドルまで下押した。もっともレーバーデーでNY勢が不在となる中で、大きな方向感は出にくかった。

8日(火)は、 ドル円でのドル売りの影響を受け1.1634ドルまで値を上げるも一時的となった。15時過ぎには1.1635まで上昇しわずかに上値を更新したが買いは続かず、その後は一転して売りが優勢となり1.1610ドルまで下値を拡大した。米10年債利回りが4.76%まで下落したことを受けて、ドル売りが優勢となると24時過ぎには1.1634ドルまで上値を伸ばした。もっとも積極的に買い進める展開とはならず、1.1625ドル前後での揉みあいとなった。

9日(水)は、 円主体の動きとなる中で米10年債利回りの上昇幅縮小を受けたドル売りにより前日高値をうわ抜け、上昇した。原油高や米長期金利の上昇で伸び悩む場面があったものの、17時前には1.1649ドルまで上値を伸ばした。10日のECB理事会で6月以来の追加利上げが見込まれるなか、欧州の長期金利上昇を手掛かりとしてユーロ買いが先行し、1.1654ドルまで上昇した。もっとも、その後は米長期金利が上昇したことを受けてドル買いが優勢となると1.1625ドルまで日通し安値を更新した。

10日(木)は、米10年債利回りがやや下落し始めるとドル売りが優勢となりわずかに上値を伸ばした。もっともECB理事会を前に積極的な取引は時価得られ、様子見ムードが強かった。欧州勢参入後も1.163ドル台後半を中心とした揉みあいが続いた。原油や天然ガス価格が上昇幅を広げた事を受けて、欧州景気悪化への懸念からユーロ売り・ドル買いが先行し1.1592ドルまで下値を拡大した。ECB理事会では市場予想通り0.25%引き上げたが、ラガルド総裁の会見がタカ派的だったと受け止められたことでユーロ買い戻された。

ユーロ円
7日(月)は、 181円台前半から半ばでの推移が続き方向感なく小幅な推移となった。午後になると徐々に上値が重たくなり、売りが優勢となり15時台には180.68円まで下値を拡大した。もっともその後は下げ渋るなど、積極的な方向感は出にくかった。

8日(火)は、 全般で円買いが優勢となっている流れに沿って、177.85円まで下値を拡大し昨年11月以来の安値を記録した。その後はドル円が持ち直していることを受けて、買戻しが優勢となり、15時台には178.89円まで下げ幅を縮小した。

9日(水)は、 ベッセント米財務長官の発言をきっかけに円高となる中で、178.26円まで下落した。その後は178.87円まで買い戻されたが、上値は重たく売り戻しが優勢となっていった。15時台には178.06円まで下値を拡大した。その後は下げ渋ったが、円買い圧力は強く戻りは限定的だった。

10日(木)は、手掛かり材料に欠ける中で、方向感は定まらなかった。大きく下落していた日経平均株価が、下げ幅を縮小したプラス圏を回復したことで、やや円売りが優勢となったものの、ECB理事会を前にした様子見ムードが強く、大きな方向感は出なかった。

9月7日 9時00分 ~9月11日 6時00分までのレンジ幅
米ドル円 USD/JPY    152.88~156.25(円)
ユーロドル EUR/USD   1.1592~1.1654(ドル)
ユーロ円   EUR/JPY    177.85~181.46(円)
ポンドドル GBP/USD   1.3491~1.3567(ドル)
ポンド円   GBP/JPY    207.10~211.20(円)

株式
7日(月)は、 レーバーデーで休場。

8日(火)は、 イエメンの親イラン武装組織フーシ派がサウジアラビアのエネルギー施設などを攻撃したとの報道が伝わると、中東情勢の悪化を懸念し投資家心理が悪化した。原油先物価格は上昇し、全般で売りが優勢となった。

9日(水)は、 米国とイランの戦闘激化を受けて原油先物価格がこの日も上昇した事で、投資家心理が悪化した。また米財務省が10日に米国債を60億ドル規模で買い入れると発表したが、その後に米長期金利が上昇したことも嫌気された。

10日(木)は、中東情勢を巡る緊張が一段と高まる中で原油価格の上昇が続き、エネルギー価格高騰によるインフレ懸念から米10年債利回りも上昇した。いずれも株式相場の重しとして意識され、NYダウ平均は一時410ドル超下落する場面もあった。

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