【今週のハイライト】日銀の利上げ観測の高まりを受けて、全般で円買いが優勢となった

為替(2026年9月4日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY   155.80(円)
ユーロ米ドル     EUR/USD  1.1625(米ドル)
ユーロ円           EUR/JPY   181.13(円)
ポンド円          GBP/JPY   210.71(円)
ポンド米ドル    GBP/USD  1.3524(米ドル)

米ドル円
31日(月)は、 東京仲値にかけて買いが強まると、前日高値をうわ抜けて14時台には159.56円まで上値を伸ばした。ただ、NY時間にはジャクソンホール会議でのウォーシュFRB議長の講演も控えており、買い一巡後には伸び悩んだ。 ウォーシュFRB議長がジャクソンホールでの会議で「インフレ率が速やかに2%へ向かわないなら、なすべきことがある」と発言したことで、米利上げ観測が高まると全般でドル買いが優勢となり、午前2時前には160.20円まで上値を伸ばした。ただ、政府・日銀による為替介入への警戒感が高まったこともあり引けにかけては伸び悩んだ。 

1日(火)は、米10年債利回りの低下に伴いドル売りが先行すると、159.73円まで下押した。売り一巡後は159.91円まで買い戻されたが上値は限定的で、欧州勢参入後には再び売りが強まり17時過ぎには159.47円まで下値を拡大した。 米10年債利回りの上昇を受けてドル買いが先行し159.89円まで上昇したものの、対ユーロ中心にドル売りが強まると上値は重たくなり伸び悩んだ。ベッセント財務長官の発言が伝わると一時159.58円まで下押す場面もあったが、その後は下げ渋り小幅にもみ合った。 

2日(水)は、 手掛かり材料に欠ける中でも米10年債利回りが上昇していることを受けて、ドル買いが優勢となり、じり高に推移した。日本の新発10年物国債利回りが訳30年ぶりに3%台まで上昇したことで、16時台には160.03円まで上値を伸ばしたが、節目の160円を超えたところでは、政府・日銀による為替介入への警戒感から伸び悩んだ。 8月米ISM製造業景況指数や7月米雇用統計動態調査(JOLTS)求人件数が市場予想を下回り、米10年債利回りが4.75%台まで上昇幅を縮めると円買い・ドル売りが先行し159.89円まで下押した。ただ、中東情勢の緊迫化や米10年債利回りが再び上昇したことで、再び160.27円まで上値を伸ばした。 

3日(木)は、 ベッセント財務長官が植田日銀総裁との会談で円の大幅な過小評価に対処することを求めたことが伝わると、日銀の利上げペースが加速するとの見方が強まり、全般で円買いが優勢となった。目立った戻りもなく16時過ぎには156.35円まで下値を拡大した。ウォラーFRB理事の発言を受けて米利上げ観測が後退すると、全般でドル売りが優勢となった。日本では年金積立金管理運用独立行政法人が資産構成を見直すとの観測も円買いを促し、午前2時前には155.30円まで下値を拡大した。

ユーロドル
31日(月)は、 方向感なく揉みあったが、ドル円が上昇すると、ユーロドルでもドル買いが優勢となり、下値を切り下げた。16時台になると1.1641ドルまで下値を拡大したが、仏国内総生産や独雇用統計などが強弱入り混じる結果となり積極的に売り進める展開とはならなかった。 ウォーシュFRB議長がジャクソンホール会議の講演で、利上げを示唆する発言をしたことで、全面でドル買いが優勢となった。午前3時前には1.1577ドルまで下値を拡大した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは、一時99.73まで上昇した。 

1日(火)は、前週末に大幅に下落した反動から買いが先行し1.1594ドルまで上昇した。ただ、引き続き上値は重たく1.1590ドル前後で小幅にもみ合った。欧州勢参入後にはWTI原油価格が下落したこともありドル売りが優勢となると、17時過ぎには1.1606ドルまで上値を更新した。 1.16ドル前後で小幅にもみ合ったが、NY勢本格参入後には全般でドル売りが優勢となったことを受けて、午前1時前には1.1620ドルまで上値を伸ばした。月末のロンドン・フィキシングに絡んだドル売りフローが観測されたことも、買いを促した。その後は様子見ムードが強く、小幅にもみ合った。 

2日(水)は、 東京オープン直後には1.1624ドルまで買いが入ったが、米10年債利回りが上昇基調を維持する中で上値が重たくなり、上値を切り下げていった。節目の1.16ドル手前では下げ渋ったが、欧州勢参入後も売り圧力は続き、17時前には1.1591ドルまで下値を拡大した。 予想を下回る米経済指標が相次ぐと23時過ぎには1.1608ドルまで上値を伸ばした。ただ、「米軍がホルムズ海峡周辺のイラン標的を攻撃」との報道が伝わると、原油高・株安・ドル高の様相が再び強まり、午前1時15分前には一時1.1584ドルまで下値を拡大した。 

3日(木)は、 円がらみの取引が中心となる中で、対円でドルが売られていることから、ユーロドルでもドル売りが優勢となり、下値を切り上げながら、16時過ぎには1.1614ドルまで上値を伸ばした。もっとも買い一巡後には1.160ドルまで売り戻された。ウォラーFRB理事の発言を受けて米利上げ観測が後退すると全般でドル売りが優勢となった。下値を切り上げながら午前2時前には1.1641ドルまで上値を伸ばした。CMEグループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウォッチ」によると、次回FOMCで0.25%の利上げ予想は、63%から50%付近に低下した。

ユーロ円
31日(月)は、 ドル円につれて買いが先行したものの、ユーロドルが下落している影響も受けて方向感は出にくかった。185.72ドル前後でもみ合う展開が続いた。NY時間にはジャクソンホール会議でのウォーシュFRB議長の講演が控えており、全般で様子見ムードが強かった。 

1日(火)は、ドル円の売りが進んだことにつれて185.16円まで売りが先行した。その後は185.22円前後で小幅にもみ合ったが、欧州勢参入後にはドル円が下落したことにつれて、売りが優勢となると184.92円まで下押したものの、一方でユーロドルが上昇したことで買い戻された。 

2日(水)は、 東京オープン後に185.69円まで上値を伸ばしたものの、その後は185.42円まで売り戻されるなど方向感なく売買が交錯した。ドル円が上昇している一方でユーロドルは下落していることで、両者に挟まれ、185.55円を挟んで揉みあう展開が続いた。 

3日(木)は、 全般で円買いが優勢となっていることや日経平均株価が下落している事から、売りが優勢となり16時過ぎには181.57円まで下値を拡大した。その後は下げ渋ったものの、上値は重たく戻りは限定的だった。

8月31日 9時00分 ~9月4日 6時00分までのレンジ幅
米ドル円  USD/JPY 155.30~160.39(円)
ユーロドル  EUR/USD   1.1566~1.1641(ドル)
ユーロ円    EUR/JPY 180.52~185.75(円)
ポンドドル GBP/USD   1.3474~1.3565(ドル)
ポンド円   GBP/JPY 209.96~216.83(円)

株式
31日(月)は、 ウォーシュFRB議長がジャクソンホール会議の講演で高止まりするインフレに対して懸念を示したことで利上げ観測が高まった。これに伴い、米長期金利は上昇し、株式の相対的な割高感が高まり売りが優勢となった。 

1日(火)は、中東情勢の緊迫化を受けてリスク回避の売りが優勢となった。米軍がホルムズ海峡にあるイランのララク島を攻撃し、これに対してイランは地域の米軍基地に報復攻撃を加えた。原油高に加えて、米金利の上昇も株売りを誘った。 

2日(水)は、 中東情勢の緊張が再び高まったことを受けてWTI原油先物相場が急騰した。エネルギー高によりインフレ懸念が高まると、投資家心理が悪化した。米早期利上げ観測が根強いことも米金利上昇を促し、株式相場の重しとなった。ハイテク株比率が高いナスダックではスペースXやテスラが売られた。 

3日(木)は、ウォラーFRB理事は「インフレ圧力の鈍化が確認されれば、政策金利の据え置きを支持する」など発言したことで、米早期利上げ観測が後退した。これに伴い、米長期金利が低下し、主力株に買いが広がった。NYダウ平均株価は一時680ドル超上昇した。

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